以前書きました、一風変わったスクールについての続きのような感じになりますが、
そこでのとっても楽しい経験と、へぇーな出来事を思い出しながら書きます。
デキの悪い私は、勉強の仕方も知りませんし、周りは殆ど年下の男の子ばかり、
でも何故か?私には、チーママというあだ名がつきまして、(世話焼きだからか?)
スクールの帰りに床屋へT君を送る時も「いいなぁT君、銀座あたりじゃお姉さん
同伴して出勤したらものすごいお金取られるんだぞ!」と訳のわからない励ましを
T君に投げかける人もいれば、(マセガキどもめ!)様々・・・・。
さらに、そこへ来ていた某引越し社の御曹司君(実の母を知りません)若干16歳からは、「僕のお母さんだったら良かったのに・・・」と言われる始末(まだ、20歳を過ぎたばかりなのだが・・・・。)そんなこんなで、各自の学力、年齢、境遇、目指す所は全然違うはずなのに、とても仲が良く、そしてとても楽しい日々でした。
そんな中、ここの先生の変わった経歴をお話したと思いますが、精神医学の学位を
お持ちなのですが、それを踏まえて聞いて下さい。
ある日、いつも通りスクールに行きまして、そしていつも通り勉強の準備をして
おりましたところ・・・・
先生「チーママさん、ちょっと質問があるのですが?」
私「はい、何でしょう?」
「あなたが生まれた家は、窓が何枚ありましたか?」
「えっ!!!!窓って、マドですよね。」
「ハイ、ガラスの窓です。」
「えーっと・・・・んーーっと・・・・。○枚だと思います。」
「はぁー、へーそうなんだ。分かりました。そういうことですね・・・・。」
私は、訳が分かりません・・・そういうことって・・どういう事・・・・?もしかして?
その窓の数が、私のデキの悪さの原因なの?イヤイヤもしかして?不吉な枚数?
等と思いつく限りの悪いことばかりを考えてしまい、少々不安な謎だらけな私を
見ながらその先生は、思い出したかのように・・・・・
「あーゴメン、ゴメン。これはね、あなたの眼球の動きを見ていたの。」
不吉なことじゃなくて良かったぁ・・・・。???しかし何で眼球の動き??
「人がモノを考える時、思い出す時、少なからず眼球が動くのですがね、それによって、それぞれに合った教え方というものがありましてね・・・例えばですが、
音楽や匂い、味、映像・・・などの五感のいずれかで、人は、昔を思い出したりする事ってあると思うのですが、記憶の仕方も人それぞれでね、香りがあった方が覚えやすい子、映像があった方が覚えやい子、音の刺激で覚えやすい子、スキンシップが多いほど覚えやすい子・・・・そのいずれかの併用などあるわけです。ですから、思い出す時のキッカケの一つとして、先ほどの事を行う事で、より頭の中に入り、より覚えられるということなのです。ですから、あなたは、どんな刺激が一番いいのか知りたかったものですから・・・意外でした・・・匂いと音なんですね・・・・・。」
そー言われればそうだ。そして、先生を見ていると、ある人を教える時は、
ホワイトボードを多用し、ある人を教える時は、側に行って肩を触ったり、
そして、ある人は、花を活けてある花瓶の近くに・・・・それぞれバラバラでありながら
私達生徒が年齢や学力を超えて仲良くできる、そして不思議とまとまりがあるのは、
こういうことだったのかと感じた一瞬でした。
私は、その文献をコピーさせて頂き、早速、友達に試したのは言うまでも無い。
その他にもまだ面白い事がありますが、それはまたの機会に・・・。