[2015/06/03] 子供服MATSUKURAのニュース





6月1日に行なわれた高校総体5000m決勝は
15分58秒という平凡なタイムで8位に終わりました。
前々日に1500mで4分6秒という自己ベストを出し、
その流れで5000mも!という甘い考えは通用しませんでした。

コーチの間野敏男さんが仰るには「前日」の過ごし方に問題があったと。
その前日の行動が、1500mのよい流れをリセットしてしまったのだと。
確かに前日は出場種目が無く、応援に回っていたが、
そんな中でも「はしゃぎ過ぎずに」緊張感を持つことが重要だったのだと。

間野さんの練習・指導は「筋力」を付けずに走力をUPするもの。
ちょっと規格外のような指導法ではありますが、これはフルマラソン
を走り切る為に、不必要な筋肉を極力身につけない為のものです。
それだけに、「精神の安定」が重要になってくるのです。
筋力が備わっていれば、ある程度不安定な精神状態でも筋肉がカバーしてくれて、走れてしまいます。
しかし筋力が無いと「精神・気持ちの不安定さ」が「走り」にそのまま影響を与えてしまい、
それこそ全く足が動かない状態に陥ってしまいます。
逆に「無心」という「超安定状態」になれば「理想のフォーム」で自然と走ることが出来、
物凄い爆発力を発揮するということにもなります。

最近、「あまちゃん」の再放送をみているのですが、能年玲奈が演じる天野アキが
セリフで「潜るとき、怖えと思ったらダメだ。なんでか分かっか?脳ミソ使うと
酸素が足りなくなって、息が続かねえんだ。だからなんも考えねえで潜るんだ」
と言う場面がありました。まさに「無心」です。

「無心」という精神状態が酸素を与えてくれるのです。

間野さんはこの「無心」を「いまから出来てたら怖いですわ」と仰ってました。
東京国際マラソンで日本人最高の5位に入られた方でも簡単には入れない「ZONE」なのだと感じました。
間野さんはレースの5日前から「戦闘モード」に入ったそうです。
テレビ・新聞等を極力見ずに、そして極力喋らずに「見たい!」「話したい!」「動きたい!」「走りたい!」
という欲求を抑え込んで、蓄積されるストレスをレース当日の爆発力に変えるのです。
それが「無心」という「ZONE」の部屋に入る為の鍵なのです。

そして今また思い出しました。現在の朝の連ドラ「まれ」で小日向演じる
池畑大悟がまれに言った「何かを得たいなら、何かを捨てろ」
間野さんがレース前に実践していた行動そのものです。

「まだまだこれからですから」と仰る間野さん。
頼人を指導していただき、本当にありがとうございます。
これからも心から、宜しくお願いします。

子供服MATSUKURA 魚津サンプラザ2F
松倉真人 拝