奨学金問題シンポジウム(日弁連主催) 10月12日(土)開催 | 子どもHAPPY化計画のブログ

子どもHAPPY化計画のブログ

子どもHAPPYな社会は大人も子どももHAPPYな社会

子どもHAPPY化計画 佐藤です。


金木犀キンモクセイの花が咲き始めました。私がいつも通る駅までの道にも金木犀が咲いています。思わず足を止めて、ふ~っと深呼吸をすると、何だか優しい気持ちになれます。そして、あぁ、季節は秋になったんだなと実感します。


さて、シンポジウムのお知らせです。今週12日(土)に、日弁連が主催する「奨学金問題シンポジウム」が開催されます。

詳しくは→日弁連HP


以下は、日弁連の案内文です。


不況と学費の高騰により、今や大学生(昼間部)の約4割が独立行政法人日本学生支援機構の奨学金を利用し、約2人に1人が何らかの奨学金を利用しています。多額の負債を抱えて社会に出た若者たちは、就職難や非正規雇用の拡大により、返したくても返せない状況に陥っており、大きな社会問題となっています。

本シンポジウムでは、これまで日弁連貧困問題対策本部を中心に実施してきた調査や現場からの実践報告を踏まえて、現状の奨学金制度の課題を整理し、あるべき奨学金制度への改革の実現に向けて議論を深めていきます。


日時:2013年10月12日(土)13:00~16:00(受付は12:30から)


場所:弁護士会館2階講堂クレオA
(千代田区霞が関1-1-3 地下鉄丸ノ内線・日比谷線・千代田線 「霞ヶ関駅」B1-b出口直結)


内容

●基調講演「奨学金制度の問題点と展望」
  小林雅之氏(東京大学大学総合教育研究センター教授)
●貧困問題対策本部委員による奨学金問題アメリカ調査報告
  堺啓輔(貧困問題対策本部委員)
●日弁連意見書の紹介
  岩重佳治(貧困問題対策本部事務局員)
●現場からの報告 など


事前申込不要!参加費無料!です。


基調講演をされる東大の小林雅之教授は、今年、文部科学省に設置された「学生への経済的支援の在り方に関する検討会」で座長をされていました。

詳しくは→文部科学省HP


同検討会では、8月30日に「学生への経済的支援の在り方について(中間まとめ)」をとりまとめ、公表しています。


中間まとめの「学生等への経済的支援の意義」の部分を紹介します。


奨学金や授業料の減免をはじめとする学生等への経済的支援は、憲法及び教育基本法の保障する教育の機会均等を実現するために国が責任を持って取り組むべき責務である。先般成立した「子どもの貧困対策の推進に関する法律」の趣旨も踏まえ、経済的に困難な状況にある者に対して、教育面も含めた支援の一層の充実が求められている。

また、高等教育の受益者は学生本人であると同時に、我が国の将来の社会、経済、文化の発展を支える人材育成という観点からは社会全体が受益者でもある。

意欲と能力のある学生等が、学校種の別、設置者の別に関わらず高等教育段階への進学を断念することのないよう、また進学した学生等が学資の捻出のため長時間のアルバイトを強いられることなく、学業に十分に専念できるよう、学生等の学びを社会全体で支えることが極めて重要である。

ラインラインラインライン

学生等への経済的支援は国の責務であり、また高等教育の受益者は本人のみならず人材育成という観点から社会全体が受益者だと、文部科学省に置かれた検討会の中間まとめに盛り込まれたことは評価できることだと思います。


考えておかなければならないことがあるとすれば、教育は受けられればいいってもんじゃないということです。何のための教育か、教育の本質をしっかり踏まえておかなければならないように思います。


いずれにしても、教育を考えてみるいい機会になるかもしれません。時間のある方はシンポジウムに参加してみては!!私も参加する予定です。


奨学金問題に取り組んでいる団体

・奨学金問題対策全国会議→HPはこちら

・奨学金連絡会→HPはこちら