あせらず、待つことの大切さの先に感じる満足 | こどもごころ研究所  ~りえぽんの事件簿~

こどもごころ研究所  ~りえぽんの事件簿~

元ボンビー&元ヤンキーだった私が、今は野外活動家として活躍中!!
不安なことを抱えた子どもたちの心が軽くなり安心する居場所づくりをしています。

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この黄色い葉っぱの中に隠れている動物を、一生懸命探しております『見つけた~』と
歓声をあげている1枚です。
キラキラと瞳を輝かせ、飛んできます

とある東区の小学校。
気になる、1人砂遊びをする男の子に声をかけると

 『ほりっち、家来になって!』

三女 『嫌だよ。家来になれとか言われて、嫌な気持ちになったよ。私は皆と野球がしたいから、行くね。君もおいで!』

と、『俺の言う事を聞け~』という、念を振り払いなかば強引にその場を離れて、改めて、彼が安易に普段使っている言葉に相手がどう感じるのか、伝えてあげないと、嫌な気持ちにさせている事を知らずに、うっかり1人になっているのかと心配で、様子をみることにしました。

すると野球をやっている所にやってきた彼は、バッターボックスの砂をいじり出して、ホッとしたのもつかの間、皆のブーイングを浴びるはめになりました。

以前、『仲間に入れてあげてよ!』なんて言って、本来子どもが言わなければならない言葉を奪って、反省した経験を思い出し、見守ることに。

すると、その男の子は、ピッチャーが投げたボールを投げ返し、見事、キャッチャーの位置に居座ることに大成功
自然に仲間に加わることが出来て、安心しました。

1人でいる事に慣れないで。
友達と遊ぶ楽しさを本人は知っている。
人と関わるコミュニケーションも練習が必要でこの学童期は特に、感じるままに自分自身の満足を感じられる経験を、たくさんしてほしいし、子どもから学びながら、私自身が、満足する経験をさせてもらっています。

何かを与えたり関わるより前に、少し「待つ」ことが、遊び場の環境づくりだったり、子どもたちを信じる。という事に繋がっているのだと感じています。