第2回の実験教室が終了しました。

荷物が重くて道中大変だった!と満足気な子、
準備するのにどれだけ大変だったかを
話してくれる子、
その表情だけでも成長したと感じます。


持ち物リストを無くして
準備できなかったと話してくれる子には、
「大丈夫だよ」と安心させて、
手を貸さずに送り出して下さった
お母さんに心の中で感謝しました。



まず、授業の最初に
実験教室の方針を改めて伝えました。

「この教室は天才を育てるんだよ。
天才ってね、成績が良い事じゃない。
次々に
アイディアが浮かんでくる人なんだよ」

「正解を答える事も大事。
それは学校ではとても重要だよ。
でも、
ここでは自分が思いついたことを
証明する実験をするの」と。

解かったような、
解からないような顔のこども達。

恐らく自分が小学生の時に
同じことを言われても
解からなかったと思います(笑)


今回は、
再生紙がどうして再生するのか?に対して
仮説を立てて、
それを証明するための実験を
各自がしました。

再生紙ができる仕組みを問うのであれば
正解は明確ですが、
仮説はみんなバラバラですから
正解も全員違うのです。

3人の講師は手分けをして
一人一人の話に耳を傾け、
仮説に対して
どのようにアプローチしたらいいか
個別にアドバイスしました。

講師の学生さんたちにとっても、
今まさに大学の研究室で
トライしている思考です。




トイレットペーパー以外の紙で試す、
顕微鏡で紙の違いを調べる、
温度との関係性を観察するため
冷凍庫に再生紙を入れる、
アイロンを使わずに水分をぬくとこを試す、
醤油をしみこませて変化を観察する・・・
思い思いの実験を展開していきました。


再生紙を作る実験は
YouTubeにも沢山出てきます。
ほとんどが数日掛けて
水分を蒸発させる方法です。

けれどこの2時間の授業の中で
どうやって変化を観察するか?

私自身もずっと悩んでいました。

解決策を考え続けたある朝、
突然思いついたのが
ホットプレートとアイロンを使う方法です。

考えて考えて考え抜けば解決策に出会う。
でも
「わかんない~」と言ってしまったら、
新しい発見に出会う感動を
味わうこともなく
自信にもつながりません。
今回身をもってそれを確信しました。

発表は2回目なので
前回よりは少し要領も良くなり、
事前に先生と打合せする姿も見られました。

発表が終わり気が抜けたのか、
次回の持ち物を口頭で伝えても
全然集中してくれません?。
「ちゃんと聞かないと困るよ~」というと
「プリントもらえるんだよね」とこども達。
プリントがもらえないことが分かると、
慌てだすこども達でした(笑)




関東では中学受験の様子が変わってきて、
ただ学力を試す試験ではなく、
謎解き問題をディスカッションしたり、
プレゼンテーションで
お互い評価し合ったりする学校も
増えてきているようです。

努力で成果が上がるテストだけではなく、
小さいころからの思考の習慣が
問われ始めているようです。
益々
こども達の「考える力」を伸ばす
実験教室であらねばと決意したところです。