こんな話を子供と一緒に | 子供のニュース

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 二人の子供の親として、日々報道される子供が関連したニュースを取り上げ、感想や意見を書いてゆきます。

 2004年10月、台風23号で京都府舞鶴市の由良川がはんらん、水没した観光バスの屋根の上で、乗客ら37人が一夜を過ごした実話をもとに、児童文学作家の白木惠委子さん(73)(千葉県流山市)が童話「バスの屋根の上で」(けやき書房)を出版したそうだ。
 死と直面しながらも、夜通し励まし合って生き抜いた乗客から体験を聞き取った事を基に書いたそうだ。
 白木さんは「あきらめない素晴らしさ、互いに支え合った命の大切さを、子どもたちに伝えたい」と話している様だ。

 観光バスは10月20日夜、兵庫県豊岡市の職員OBらを乗せたまま、冠水した国道175号で立ち往生した。
 乗客はすべて60~80歳代のお年寄りで、福井県への一泊旅行からの帰路だった。

 事故から1年後のある日に、白木さんは、当時の乗客がテレビで、あの一夜を話す姿を見て「生死の境目で知恵を出し、生き抜いた人の力に感銘した」と創作を決心したのだという。

 現場に足を運び、6人の乗客から話を聞き、死の恐怖に立ち向かった思いを行間に込めようと、バスの上で救助を待つ写真を手元に置いて、執筆したそうだ。

 A5判、160ページで、価格は1470円だそうだ。
 詳しいお問い合わせはけやき書房(0424・84・3310)まで。