2022年2月20日(日)

 

熊本のミニシアター 電氣館にて、

映画『水俣曼荼羅』を見てきた。

 

午前11時~午後5時44分まで、

正味6時間!

(第1部、2部の後、15分ずつの休憩をはさんだ) 

私がこれまで見た映画の中で、最も長いもの。

 

しかも上映後に、原一男監督の1時間の舞台挨拶付き!

 

長丁場だが、これはとにかくとにかく見るべき映画!

 

熊本・電氣館では、24日(木)まで上映されるとのこと。

平日は仕事の方も、

23日の祝日にでもぜひぜひ行ってください!!!

 

私はこの映画を見て、

「法定受託事務執行者」という(嫌な)言葉を覚えた。

 

法律で決まったことを事務的に淡々と執行する者、

くらいの意味だ。

 

役人と言われる人々は、

こうした考え方のもとに

仕事をしているのだということがよく分かった。

人間としての心を置き去りにして。

 

さらには熊本県の蒲島知事も、映画の中で、

「人はシステムの中でしか動くことはできない」

などと言い募り、

国や県の責任を認める判決が出たにもかかわらず、

水俣病の認定数も数えるほど。

そして、発生から60年近くが経過しても、

今なお苦しむ、多数の患者さんたち…。

 

こうしたことは水俣の問題だけではなく、

この国で起きている

あらゆる問題に通底することだと痛感させられた。

 

 

賞を二つとったのだと、原一男監督が。

「持ってみてください! とても重いですよ!」

と。確かい、ずっしりと重かった。

 

 

制作ノート(水俣曼荼羅のシナリオ本)に、

原一男監督にサインをしてもらい、帰途についた。

 

まだまだ書きたいことはあるのだが、今日はもう寝なくては!

 

そういえば、ミニシアターのある県は、

革新系候補が強い、などと原監督が言っていたが…

どっこい、熊本は保守王国笑い泣きえーんガーンゲッソリ