最近の20代の若手社員や大学生と、自分がかつて学生、会社に入ったばかりの頃だった20代の時と、決定的に違うことがあります。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
私が大学生だったころと、今の大学生を比べて、最も違うのは、クルマの保有率です。
採用活動の際、大学を訪問し、学生を話をしていると、自分のクルマを持っている学生の割合は非常に少なくなってきている印象です。
それを裏付けるかのようなデータがありました。
趣味がドライブと答えた学生の割合。
1996年のある調査では、47%もの学生が、趣味はドライブと答えています。
これに対し、2006年の同様の調査では、ドライブが趣味と答えた学生は、20%にまで落ち込んでいます。
おそらく現在はもっと落ち込んでいると思います。
「えっ?、なんでクルマを買わないの?」
とは、私が学生と話しをする際、必ず聞く質問です。
「あまり必要と感じないから。」
「そんなお金はないから。」
というのが大方帰ってくる学生の答えです。
私も高校の頃までは、大学に入ったらクルマを買っていろいろなところへ行くぞ!とは思ってませんでした。
ただ、大学に入ったとたん、周囲は、「バイトしてクルマ買うぞ!」という友達が相当数いて、「クルマがないと、学生生活、エンジョイできないな。」と私も即座にそう思い始めました。
高校までは、大学受験という呪縛で、何も楽しいことがなかったので、ようやく受験から開放された大学生活では、バイトして自由になるお金を稼ぎ、いろいろなことをやるぞ!と、やたらモチベーションが上がりました。
私はとある地方大学に入学したのですが、とにかく公共交通機関が不便で、バイトをするにも、自分の移動手段が必要となってきます。
最初のうちは、自転車で通える範囲のバイト先へ通い、まずは原付を買いました。
雨降りの時はしんどいですが、これで行動範囲が一気に広がりました。
それからは全く感心できたものではありませんが、ファミリーレストランの深夜のバイトやら、工事現場のバイトやら、金になることはなんでもやりました。
目標はクルマだったのですが、寄り道をしてしまい、原付の次は250ccのバイクを買いました、今は亡き、2ストのRZ250Rを買いました。
バイクの納車の日の感動は今でも鮮明に覚えています。
それまで生きてきた中で、一番うれしい出来事でした。
途中、回り道をしてしまいましたが、バイクを買ってからもせっせとバイトでお金を貯め、大学2年の時に、待望の自分のクルマを手に入れました。
50万円ほどの中古車でしたが、最高の気分でした。
このころ、自分のクルマを持つと、クラスやサークルなどにおいても、明らかに身分が上がるような心境でした。
クルマがないと、彼女はできないし、バイトもできない、とはよく言われていました。
これとは矛盾しますが、「自分の彼女をツレ(友達)のクルマに乗せるほど屈辱的なものはない。」ということもよく言われていました。
つまり、学生にとって、クルマは必須アイテムだったのですね。
このシリーズ、しばらくつづけます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。