今シーズンの就職戦線がまもなく幕開けとなります。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
今シーズンの就職戦線とは、2015年3月卒業見込みの大学生を対象とした採用活動のことを示します。
来年の3月ではなく、その次の年、2015年の3月に卒業見込みとなるわけですから、現在、大学3年生もしくは大学院の1年生が対象となるわけです
今シーズンの企業側の採用人数は、全体的には昨年よりも増加傾向というのが一般的のようです。
理由は景気が回復傾向にあるからです。
とはいえ、以前から申し上げているとおり、日本企業は、日本国内の売り上げをそれほど伸ばそうとはしていないため、採用人数は大幅に増えることはありません。
日本企業はリーマンショック後、新卒採用を控えていたところが多く、その期間、採用人数はかなり絞られていました。
中には数年にわたり、採用見合わせていた企業も少なくありません。
そんな企業が、景気がよくなったからといって、学校側に「今年は採用しますよ。」と伝えたところで、どのようなことになるでしょうか。
大学の就職課の本音としては、「今までは採用してくれなかったのに、いまさらどのつら下げて来たの?」ということになってしまいます。
たとえば、ある企業は採用選考の際、今までは日東駒専より下の大学は書類選考で落としていたとしましょう。
ちなみに「日東駒専」とは、日大、東洋大、駒沢大、専修大のことですね。
しかし、景気がよくなり、求人数が増えてくると、大学側は、企業に対して、大学で開催する合同企業説明会への参加を断ることも出てくるわけです。
ちょっとわかりにくいので補足しますと、大学はこの時期になると、合同企業説明会というものを開催します。
合同企業説明会とは、主催者である大学が企業を集め、学生に対して複数の企業が同時に説明会を行うのです。
参加できる企業の数は会場の広さで決まるところが多く、募集に対して応募する企業の数が会場のキャパを超えてしまったら、参加をお断りする企業が出てくるわけです。
今までは日東駒専を採用する大学の最低ラインと決めていたある企業ですが、景気が回復し、合同企業説明会に参加する大学数が増えてくると、今まで最低ラインとしていた大学から、参加を断られるというケースも出てきます。
そんな事情もあり、今シーズンは、採用の最低ラインを下げる企業が続出すると予想されます。
今までは日東駒専を最低ラインと決めていたけど、今年は大東亜帝国まで募集をかけよう、という企業も出てくるのです。
ちなみに「大東亜帝国」とは、大東文化大、亜細亜大、帝京大、国士舘大、国学院大を示します。
ここまでに「最低ライン」という言葉が何回か出てきましたが、この高い低い、というのは説明するまでもありませんが、あの「偏差値」のことです。
これまでは企業の採用活動は、大学の偏差値が重きを占めていたのですが、ここ何年かは明らかに違った傾向も出てきて来ます。
それについては、また次回、述べることにします。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。