高専や工業高校って意外といいところへ就職できるんです。
こんにちは。子どもの明るい将来指南役のひろです。
高校を受験するとき、まず考えなければならないのが、以下の選択肢です。
1.普通高校へ進学するのか
2.高専(高等工業専門学校)へ進学するのか
3.工業高校へ進学するのか
高校を受験する段階で、自分は技術の道に進むことを決めています。
こんなお子さんでしたら、高専もしくは、工業高校へ進学するのも良い選択です。
高校受験の段階では、将来、どんな職業に就くのか全くイメージできない。
まずは大学進学を前提とし、高校に行ってから、将来のことについてゆっくり考えたい。
こんなお子さんは普通高校へ進学するのがベストな選択です。
高専、工業高校については、知っておいた方がいい事実があります。
とある大手製鉄会社の例です。
その製鉄会社の採用方針は以下のとおりです。
この製鉄会社は基本的に、旧帝大の理系大学院卒か、高専または工業高校卒の学生しか採用しない。
旧帝大というのは、北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学の7校です。
研究開発職を担い手は、旧帝大の大学院卒から採用し、製鉄所の現場における技能職は高専卒、工業高校卒から採用していくわけです。
一般的に、大卒、大学院卒の方が、高卒、高専卒に比べて給料がいいとされていますが、高専卒、高卒でも、一部上場の大手企業に入れれば、中小企業に就職した大卒と同等か、それ以上の給料を取れる可能性もあります。
これもどの業界に就職するかで変わってくるので、一概には言い切れないところもありますが。
特に今後、数年にわたり、大企業の工場では、団塊の世代が大量に定年退職していきます。
この世代の工場の現場の人たちは、機械で代用するのことができない、マニュアルに落とし込むことができない「技能」を持っています。
この技能を若手にどのように伝承するかが、企業が生き残るための生命線となってきます。
よって、団塊の世代が持つ技能を伝承する若手採用には積極的なっており、これはチャンスともいえます。
その代わり、高専、工業高校を卒業してこういった大手企業に就職するためには、成績優秀でなければなりません。
もちろん、教室での勉強もそうですが、いわゆる「実技」においても貪欲に高度な技能を身につける必要があります。
高専、工業高校へ入ったからといって、皆が皆、大手企業へ就職できるわけではありません。
多くの場合、とりあえず普通高校へ進学し、何でもいいからとにかく大学へ、となりがちですが、こういった選択、生き方もあるのです。
つづきは次回にて。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。