学校の教育、勉強では考える力が養われないというのは、今も昔も同じです。
では、今なぜ、考える力が必要となってきたのでしょうか。
目先の話としては、景気後退により学生の採用人数が減ったことにより、採用する側の学生に求めるレベルが上がった、ということがあります。
これも同じく目先の話ですが、考える力のある学生を採用するということは、ある種のトレンドともいえるでしょう。
「考える」=「論理的思考力を持つ」と同義であるため、企業は論理的思考力のある学生がほしいともいえます。
「論理的思考力」を持っていると何がうれしいのでしょうか。
「論理的思考力」を持っていると、何か問題にぶち当たったとき、その問題を解決できる可能性が高くなるといえます。
ところで「論理的思考力」とは何でしょう?
例えば前回の定期テストにおいて、お子さんの数学のテストの点数が低かったとしましょう。
当然、次のテストは挽回を図るべく、テスト勉強をするわけですが、前回のテストの点数が低かった原因は、「勉強時間が足りなかったからだ」と決め付け、それじゃあ、前回はだいたい1日2時間くらい勉強したから、今度は3時間勉強しよう!という対策はあまり論理的とはいえません。
なぜなら、テストの点数が低かった原因究明が全くといっていいほど、できていないからです。
これを論理的に考えると、まずは前回のテストがどのような問題で構成されていたか、分解します。方程式の計算問題、文章題、図形の証明の問題など各項目に分け、自分がどの部分の点数が低かったのか、現状把握をします。
そして、正解できなかった問題はなぜ解けなかったのか、単に時間が足りなかっただけなのか、計算ミスなのか、基本的な定理の理解ができていなかったのか、など、いろいろな可能性を洗い出します。
このように原因を徐々に追い込んでいき、最終的な原因をピンポイントで特定できれば、勉強するところもピンポイントで絞り込め、効率的な勉強ができます。
これが論理的思考力の一例です。
会社での仕事も日々、いろいろな問題にぶち当たります。
問題の答えはGoogleで検索しても出てきません。よって自分の頭でかんがえなければならないわけです。
最近はわからないことはなんでもネットに答えを求める学生の割合が増えてきているのも事実です。
大学のレポートなどもWikipediaで調べたものをそのままコピペするのも日常茶飯事です。
このようなネットからのコピペしかやっていない学生は、自分の頭を使って考えることが苦手です。
このような学生を面接ではじくのも、「電信柱は何本ありますか?」のような質問を投げかける理由ですね。
つづきは次回で。