自信が持てない子どもたち | 多文化子ども・若者日本語教室

多文化子ども・若者日本語教室

東京都福生市にある「多文化子ども・若者日本語教室」のブログです。(NPO法人青少年自立援助センター運営)
教室では、外国にルーツを持つ子どもと若者のための日本語学習・教科学習、高校進学サポートなどを実施しています。

先日、個人的に、中学校の先生の講演会に参加する機会があり、いまの中学生の生活についてのお話を聞いてきました。

外国にルーツを持つ子どものことではなく、中学生全般の話です。



子どもの保護者という立場での参加でしたが、ふだんここで中学生の子どもたちに接していることもあり、どちらかというと我が子ではなくこの教室の子どもたちを頭に浮かべながら、話を聞いていました。



特に印象に残った話は、今の子どもたちは自信がなく、常に他人にどう思われるかを気にしているという話でした。

たとえば、誰かが失敗したり、ウケない冗談を言ったりする。
そうするとすぐに周りの子どもたちから


「何言ってんの?」
「は?」
「バーカ!」
「死ーね!」

と言う言葉が浴びせられるのだそうです。
そんなストレートに人を切り捨てる言葉が返ってくると思ったら、率直な意見も言えず、常に周りの空気を読むようになりますよね。

しかも、そういう言葉を発する子たちは、自分に自信があるからではなく、逆に自信のない子どもたちだと、その先生は感じるそうです。
言われるのが怖い。だから先に言って自分は弱者ではないと思いたい。



この話を聞いたときに、わたしたちの教室でも起こりうることだなと思いました。

現に、授業中など、だれかがミスをしたり、みんなが知っているようなことも知らないということがあると、そういう子に対して「バカじゃね?」や「頭おかしーんじゃね?」という安易な言葉がパッと出ます。

言われた子のほうがまだ日本語が不十分で言い返せないとわかっているのに、そんな言葉で傷つけます。


そんなとき、どうしたらいいのか。


「そんなこと言われたら嫌な気持ちだよ」「自分だっていやでしょう?」と声はかけますが、

「べつにいやじゃないし!」「だって本当のことだし!」ときちんと向き合ってくれないのが現実です。


講演会では、先生はそんなときには言った方の言い分と、言われた方の言い分をとことん聞いてやる、とおっしゃっていました。



ここの子どもたちには日本語力の問題でそこまで求めるのは難しいかもしれませんが、「そんなこと言ったらダメだよ!」と教師が決めつけるより、子どもたちの気持ちに寄り添うことができるんじゃないかな?と思いました。


それから、そういう言葉を発する側の子だって、学校で同じようにふるまっているのか?というと、おそらくそうではないはずです。

子ども日本語教室のスタッフとして、そういう事情も理解したうえで、指導しなければと思いました。





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