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こどもモード

こどもモード by ⌘μ⌘

今、自分に降りかかっている「ネガティブな状況」というモノには


「全て理由がある」


と、考えるのが、前向きに生きる為の思考方法だと思う。








何故こんなに上手くいかないんだろう

何故こんな目に遭わなきゃいけないのか









今は分からなくても将来的に必ず「理解」できる日が来る。

そして、その経験が今後の人生に大いに役立つ日が来る。













僕は過去に3年間、楽曲コンペに参加していた時期がある。



3年間でコンペに提出した曲は180曲あまり。

採用された曲は3曲。

年1、1/60曲の確率。




とてもこれではやっていけない、ていうのと他の仕事が忙しくなったので

コンペへの参加活動は辞めた。



今後も「そういうコンペ」には参加するつもりはない。






まあ、楽曲コンペに関しても色々書きたい事は山ほどあるが

話を本筋に戻す。








その時に、仲介役としてビジネスパートナーになっていた方がいるのだが

その方が「礼節に非常に厳しい」方だった。



礼節というと固いが、要は「ビジネスマナー」だ。





当時、アーティスト時代を終え、しかし、まだ、その「アーティスト」という扱いの

「甘え」から、ヘラヘラしていた自分には、かなり衝撃的な出逢いだった。






もちろん最初から厳しい事を言われた訳ではない。






しかし、徐々にその方は、僕の「ビジネスとしての甘い考え」を指摘し始めた。






例えば、単純に当たり前の話だが、、、、




待ち合わせで大型電気店の前で待ち合わせをしていた時。

時間厳守、というのは音楽業界では絶対なので、そこは僕も守っていたが

早く着いた為、相手の方が着いたら電話してくれるだろう、と勝手に思い

電気店の中をうろついて時間を潰していた。

で、こっぴどく説教された。






ある時は、コンペの発注先のアーティストの名字の読み方を

「濁点が付くのか、付かないのか」うろ覚えで喋っていたら

これまた説教。







そんなのどっちでもイイじゃん

なんでそこまで怒られなきゃいけないの?







と、当時は思っていた。








時間も経ち、その方との間にも、ある種「信頼関係」も生まれ

徐々に大きな仕事が入るようになった時、ある一つの事件が起きた。






その方の僕に対する仕事(他にも色んな仕事をされてました)は


「クライアントとクリエーター(自分)の間に入って色々コーディネートする」


という事が基本だったので

その方を通じて知り合ったクライアントと「勝手に仕事をする」

などという事は「ビジネスの暗黙の了解」として

絶対に許されない事だった。





そんな事をしていると、信用を無くし、人脈を無くし

しまいには仕事無くし干されてしまう。





業界の人もそれはよく分かっていて

「それはイイ話だけど、あの人通さないと無理だよね」

というのが日常茶飯事。

というか、そういうシガラミはどんな話にも付いてくる。






僕自身、その方との仕事を通じて、そういう事をなんとなく理解していき

上手く立ち回っていたつもりだったのだが、、、、





ある案件で、基本最初の打ち合わせなりにマネージャーという形で同席すれば

その方は「あとはそっちにお任せで、でもホウレンソウはしてね」

という、一般の会社でもお決まりの言葉を残して、僕は仕事に打ち込む訳で。




ホウレンソウというのは言うまでもないが

報告、連絡、相談、である。





で、作業を進めつつ、ディレクターとファイルの行き交い、その方への報告

問題なく進めていたのだが、、、、





ある日ディレクターの方から

「ちょっとメールじゃアレだから、明日家に行ってイイ?」

と言われた。

急な話だったし、作業でバタバタしていた為、、、

次の日ディレクターの方がウチに来て一通りの作業を終え、、、







事後報告になってしまいましたが、、、と、その方に電話をすると

ありえない剣幕で怒られ、、、、

「そんな事してると○○しますよ」

とまで、言われた。



要するに、わざわざディレクターの方が足を運んでくださるのに、事前に連絡くれてれば

絶対に私もその場に同席したのに、何故そんな勝手な事をしたのか!

という事だった。









これには僕も戦慄と同時に怒りを覚え、そこまで言われるような事ではない!

と、当時は思った。






要するにその方の考える「ビジネスの掟」のラインを踏み越えてしまったんだな

と、後に納得した。











それにしても、当時は「その方」との人間関係でツラい事が多く


何故、僕はこんな人と仕事をしなきゃいけないんだろう


と、毎日のように思っていた。










そして、その後、その方の元を離れ現在に至る訳だが、、、









あの当時、ビジネスのイロハも分からない小僧に

あの方は色々教えてくれたんだな、と今は思う。











お陰で、クライアントとの接し方、交渉、ハッタリw

絶対に守らなければならないプロとしての領域、節度、礼儀、ビジネスマナー

これらの事があの3年で自然と身についていて

今は仕事に本当に役立っている。









今現在、僕が仕事で音楽を作る時の対人関係のビジネスマナーは

全てあの方から学び、そして、実践し応用させたモノといってもイイくらいだ。






本当に色々お世話になりました、と感謝したい気持ちで一杯だ。















言いたい事は最初に繋がる。





何がどうなるか分からない。

今辛い経験をしていても、それは未来の自分の糧に必ずなる。

だから、今の現状を嘆くことなく、コツコツと自分の出来る事をやればいい。

一歩ずつ、一歩ずつ。