最近よーやく、なんとなく「エレキギターの弾き方」が
分かってきたような気がしてます。
極論から言うと、エレキギターって家で生音で練習しても
全く練習にはならないですよね。
アンプで近隣の迷惑にならない程度の音量出して練習して、練習効果40%くらい。
スタジオと同じくらいの音量で70%くらいでしょうか。
理想はバンドならバンド全員でガツッと音出してやるのが
当たり前ですが一番良いです。
ここでいう「練習」というのは
曲のコードを覚えるとかフレーズを覚えるとかいう事ではなく
エレキギターの「アンプを通したデカい音量」を
いかにコントロールして「プレイ」できるか
という部分です。
最終的に「ライブ(レコーディングは置いときます)で上手く弾く」
という事を考えると、普段からそれなりの音量で練習する必要があります。
この部分で、上手い人と上手くない人を比べてみると
上手い人には色んなアドヴァンテージがある事が分かります。
上手い人は、まず、大きい音量をコントロールする事がしっかりできている
という事が言えます。
アンプのヴォリュームを上げていても
ピアニッシモからフォルテッシモまで、ピック(指)タッチで音量を
コントロールできます。
なので、演奏に「ダイナミクス」が出ます。
ナチュラルや軽いクランチ中心の音色の場合は
基本、アコースティックギターでの演奏表現と同じ事ができるので
タッチやアーティキュレーションで「音色のトーン」もコントロール出来ます。
もちろん、音量が大きい分、ミュートで余計なノイズは出さない
というのは必須です。
これが、上手くない人の場合だとどうなるか、というと
タッチで音量コントロールが上手くできないので
アンプのヴォリュームをそんなに上げる事が出来ない。
タッチが弱い、もしくは強いに偏っているので
演奏にダイナミクスがでない。
小さい音で「チャカチャカ」と「こじんまりとした演奏」
になってしまう。
アンプ自体にコンプが掛かったような演奏ですね。
要するに、アンプのヴォリュームは
「大きい方が上にも下にも振り幅がある」
という訳です。
そして、その大きめの音量をコントロールできるような練習
つまり、、、
普段から大きい音量で練習するに越した事はない
という事です。
この辺の考え方は、エレキといえども
アコースティックギターのダイナミクスコントロールと
同じようなものがありますね。
もちろん、エレキギターに限らず
ピアノ(シンセ)やエレピ、エレキベースも
同じようなヴォリュームコントロール、ダイナミクスコントロール
の練習をする必要があります。
指が回る、手数、コード、フレーズをたくさん知っている…etc
プロの演奏は見るべきポイントがたくさんありますが
実は、一番凄いところ、ライブで見てアマチュアと圧倒的に違うのは
この「ヴォリューム&ダイナミクスコントロール」
だと思います。
単純に「音圧」として体感できますから。
もちろんPAにも寄るところは大きいですが。
あと、そういう上手い演奏は、音量が大きくても
「うるさく聞こえない」
ですね。
これも、タッチによるヴォリューム、トーンコントロールが
しっかりできている証拠でしょう。
目安としては、デカイ音量で演奏している自分のプレイが
自分で五月蠅く感じず、心地よく聞こえるようになったら
練習としては70点、というところでしょうか。
その客観的判断が一番難しい、という声も
聞こえてきそうですが。
アンプの音をヘッドフォンでモニターして練習するのも
一定の効果は期待できます。
アンプで小さい音量で練習するよりもこっちの方が良いでしょう。
自分のプレイの「より細かい部分」を聴く事ができます。
演奏を録音すれば、レコーディングの練習にもなります。
ただ、やはり、アンプの音で空気を振動させて、その音を聴きながら弾く
という事とは、当然別物ではあります。
ここまで書いてきた事は、今現在の僕自身の課題でもあります。
という事でエレキギター弾きの皆さんも「大音量」で
練習しましょう(笑)。