母のところへは、週2回面会に行っています。
身の回りのお世話を少しして、たわいもない雑談をして帰ってくるのですが、
先日、母がこんなことを言ってきました。
おかーさんは、また足が良くなったら群馬に帰ろうと思ってるの
一瞬、間が空きましたが、すぐに
いいじゃん!いいじゃん!群馬に帰りなよ!!
そう、私は言いました。
その先の私たちの会話はこんな感じ、、、
じゃぁ、まずはまた車の免許取り直さないとね
もう運転はやる気がないもの、もういいわ
えーーー、だったら買い物いけないじゃんね、ヘルパーさんにでも来てもらわなきゃね
誰かにウチに入られるのは好きじゃないのよ
もう、家も傷んでるものね、全部直すのにいくらくらいかかるのかしら?400万くらい?
どうだろうねーー?畳の下の凹みと、沈んだところの床と、それだけだったら数十万でしょ!!
あとはさ、洗濯機も冷蔵庫も古いから新しくしないとね。
色々と片付けなきゃいけないしね
これからは寒くなるから、起きたらすぐストーブつけないといけないね
でも、全部この前までやってたことなんだけどね。
そうだよねー。あっ、あとは、ここに居るなら私は週2回会えるけど、群馬に帰ったら月1回になるからね、頑張ってよ。
・・・・・
おかーさん、このまま一生ここでいいわ
えーーー、群馬もいいじゃん!!
ここは皆さん良くしてくれるし、料理も美味しいし、、、
ということで、
色々と会話は続きましたが、
結局は、「まっ、ここでいいかっ」ということになりました
会話の基本は、
まず共感!
第一声から共感!です!!
その要求を、やるやらないは別として、
共感して会話をしていくことで、相手の気持ちは整理されていきます。
でも。
本当は、自宅に帰りたい。 母の気持ちは痛いほどわかります。
結婚して、55年以上住んでいた我が家です。
それが、突然骨折して入院&手術し、リハビリ病院に転院し、1度自宅に帰ってささっと荷物をまとめ、そのまま東京に来たのです。
心の準備があるようなないような?そんなバタバタしながら今に至ります。
仲良しのご近所さんとも離れ、知り合いも土地勘もゼロの老人ホームに入居しました。
私や姉としか、田舎の話が出来ないのです。
そんなことを思うと、
群馬に帰りたい
そんな想いには、共感してあげることしかできません。
もちろん、自宅に戻ることは、現実的にはもうほぼ不可能です。
それは母自身も自分の体力・能力を考えたら、よくわかっていると思います。
実際自宅を見たら悲しくなるからもう群馬には行かなくていい
そんなことを言うときもありました。
それでも、
日々施設の中でまわりの人に気を遣い、笑顔で過ごしている母を見ると、
私に出来ることはやってあげたい、やってあげなければ!!!
と、
優しい(←自分で言う、笑)私は思うのです