ユニオンモールの前に、指がないおじさんがいました。
そのおじさんは手作りのマスコットを売ってました。
言葉は通じません。
ひとつ購入しました。
おじさんは指のない手で、器用にマスコットを子ども達に手渡してくれました。
両替に行く途中の歩道橋に顔がただれたおじさんが、お金を入れてもらう缶を持って座っていました。
子ども達はどうしてもお金を渡したいと言い、全員おじさんにお金を渡していました。
日本で普通に暮らしていたら、きっと出会わないであろう人たち。
足のない人、赤ちゃんを抱っこした人、ボロボロの服を着た子ども。
東南アジアだけではないけれど、ここでは物乞いの人が普通に居ます。
物乞いの人に関しては、きっとそれぞれの考え方があるので一概には言えません。
お金を渡すことが、本当に正しいのかどうかもそれぞれの考えです。
でも
『おじさんが少しでも楽しく過ごせるようにお金を渡したい。』
あれこれ考えず、子どもが純粋に感じた心を
私は大切にしたいのです。
どんな人も、どんな国でも
みんなが楽しく生きていけるために、なにかがしたい。
そう、彼らは後で話してくれました。
何のために旅をしているのか。
それは、彼らに偽りのない『今』の世界を見てもらいたいから。
そこから、どう感じるか。
どんな道を歩むのか。
自分は、この世界で何が出来るのか。
答えのない答えを、自分で見つけて
そして自分の足で人生を歩いて行ってほしいから。
だから、世界を見て歩こう。
あなた達ができる大河の一滴は
いつしか大きな波紋になるからね。
その心をいつまでも大切に。
そして私も大河の一滴の行動をこれからも模索しながら、続けたいです。