菠薐(ほうれん)草(春の季語) | 蔵六の雑記帳

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過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

今回取り上げる季語は菠薐草で、春の季語です。

 

 

菠薐草が春の季語となっているのに少々驚きました。

 

菠薐草から浮かぶ風景はあく抜きで湯にさらした菠薐草を笊にとって、その菠薐草を冷たい水道水で洗う母の手がみるみる真っ赤になっていくのを思い出します。

 

 

また、昔の菠薐草の根っ子の色は現在流通しているものより赤かったように思います。

 

 

これは、栽培が難しい東洋種から西洋種に主流が移ってしまった影響かもしれません。

 

 

さて、いつものように菠薐草という季語にはどのような本質なのか歳時記の例句から読み取ってみたいと思います。

 

菠薐草の例句からはしみじみとした、慈愛に満ちた、そういうものを感じました。

 

 

これは、深みのある緑と暖かみのある根っ子の赤と関係しているように私には思えました。

 

 

菠薐草で句を作るときはこの色、特に赤を主題の一つとして考えてゆきたいと思います。

 

悪戯を祖母に諭され菠薐草
(俳句ポスト投句)

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。