ほぼ毎朝ヌードショーを私に見せてくれる義理母。
床に散らばったリハパンの残骸。
消臭ビニール袋に入れて捨てる…
これを忘れてしまうのだ。
施設にいた義理父が、毎夜オムツバラバラ事件を起こしていた事を思い出す。
しかし、週末に旦那が帰って来て一緒の部屋で休む時には、ちゃんとリハパンを始末出来る。
しかもヌードショーなどは見たことがないと言う。
旦那曰く…
お前はさぁ〜お袋に舐められてんだよ。
え?バカにされてる訳?
いやいや違うよ…
旦那は義理母のやる事に文句を言うけど、私は絶対に言わないから
義理母も気持ちが緩んでしまうのかも知れない。
お前もさ、怒ればいいんだよ。
だらしないって。
旦那はそう言ってるが、それは出来ない。
まず、認知症には怒ってはいけないと言うこともあるが
あちらは血が繋がっている息子。
私は他人。
おまけに旦那は週末しかいないが、私はずっと一緒だ。
気まずい思いで介護などしたくはない。
ずっと一緒にいない人は好き勝手な事を言うが、
分かってはいてもできない事もある。
あの優しかった義理父の施設の職員さん達みたいに、
笑顔で接するしかないのだ。
義理母が居ない所で、旦那や同じ介護をしている友人に
愚痴をこぼせばよい。
後少し…後数ヶ月。
それだけが私を支えてくれている。