子どもの最善の利益 | ふとうこうカフェ

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南伊豆ゲストハウス・コドコドから、不登校に関するさまざまな話題を発信するブログです。

このブログは、コドコド@よしえが個人的に思っていることです。
不登校を代弁したり教えたりするものではありません。

おとなになった今あらためて思うことがたくさんあります。
ひとつは、ひとはみんな違うということ。

子どものときにはよくわからなかったし、おとなという年齢になってもよくわからない。

もう大人になってしまった私は「今のこども」の気持ちはわからないけれど
学校と言う大きな集団の中でいろいろな人がたくさん生活する、
楽しいところになるかもしれないが、それはもう大変な場所なのだと想像します。

私が気になっているのは、言葉やひとの表情に敏感な人とそうでない人がいるということ。
何かが起こった時にどんな風に感じるのかはそれぞれが違うらしいということ。
50年以上生きてもまだよくわからないのだから、誰かをわかるって難しいらしい。

複数の人が一緒に暮らしたり働いたりする場所は心地よいのがいいと思う。
何十人何百人の子どもたちが通っている学校だってそう。
小さな事件でも心を痛めるひととそうでないひと。
そこでは目に見える事件や目に見えない事件がたくさん起きる。
それは幸せの種だったり、悲しみの種だったり。
子どもたちを幸せにしようと頑張ってる先生たちだってたくさんいるのだ。(知ってる)
だけど、いろいろな人がいるのだから誰もが心地よい場所にするのは難しい。
私が心地よい場所を見つけたように、あなたもみつかったらいいな。

子どもに教育を受けさせる義務が親や社会にある。(憲法26条2項)
就学の義務であって通学の義務ではないのだ。
こどもは「なんだかつらい」気持ちがあっても、通学しなくてはいけないと思っている。
学校に行かない子はわるい子になっちゃう・・・・とか?
ほんとうにそうなんだろうか?

子どもの最善の利益となる考えや行動を私は常に意識したい。
「学校に行くのが辛かったらやすんだらいい」
そういうべき時もあるのではないか。

ここちよい場所を選べたらいい。
いろいろな学校があったらいいんじゃないかな。おうちだっていい。
オルタナティブ教育とかいうけど、日本全国の学校が違ってたらそんな分類も無くなる。

親や周りの大人は「子どもの最善の利益」とは何かに頭を悩ませて欲しいと私は思う。
それぞれの環境や生きてきた歴史を知ってその人と真剣に向き合える人が増えたら
不登校という生き方をわかってもらえる日が来るんじゃないかなぁ。

義務教育期間に通学しなかった青年たちが集うゲストハウスコドコドで
いろいろな経験をした話が聞いてもらえるといいなぁって思っています。
私の知っている不登校OBOGの人たちは素敵な人たちです。
一生懸命に生きています。

こどものあなたが読むかもしれないし、おとなのあなたが読むかもしれない
ふとうこうカフェブログに、お付き合いありがとう

「子どもの最善の利益」については、チャイルドライン埼玉の研修で学びました。
しかることほめること・・・いろいろな場面で常に意識したいことです。
お近くでチャイルドラインの研修がありましたら是非とも参加してみてください。