「子どもたちを放射能から守る信州ネットワーク・北信」
(略称 「子ども信州ネット・北信」)
解散のお知らせ
2013年2月に発足した「子ども信州ネット・北信」は、スタッフの高齢化などに
より本年度で解散することになりました。
2011年3月11日に起きた東日本大震災。さらに東京電力福島第一原発のレベル
7の過酷事故は、福島県だけでなく東日本の広範囲に放射能汚染をもたらしました。
「子ども信州ネット・北信」は、放射線量の高い地域に住まざるをえない子どもたち
が、自然の中でのびのびと思い切り遊び、ゆったりとリフレッシュできることを目指
して、2013年7月から2019年8月まで、5泊6日の「福島の子どもたちの保
養サマーキャンプ」を7回開催してきました。
参加された親子はのべ251名。最初に参加された親子の姿、解き放たれたように元
気いっぱい遊ぶ子どもたち、お母さんたちの福島での不安と苦悩の涙は今も忘れるこ
とができません。
毎回私たちスタッフも自分事としてたくさん考え悩み、多くのことを学びながらサマ
ーキャンプを計画・実施して参りました。サマーキャンプでは、参加者を福島までバ
スで送迎し、信州の高原でデイキャンプをしてご飯を作ったり、川遊びをしたり、ハ
イキングに出掛けたり、宿舎でコンサートや人形劇なども行ない、安全に楽しく過ご
してもらえるよう温かく見守りながらやってきました。
開催中は高校生・大学生・一般のボランティアの方々に支えていただきました。野菜
・果物・蜂蜜米などの食料品を毎年提供してくださる方も多く、費用のほとんどは個
人の方々の寄付でまかなわれてきました。発足当初からご支援・ご協力をいただき、
様々な形で福島とつながって下さった多くの皆様に心より感謝申し上げます。ほんと
うにありがとうございました。
2020年1月夏に向けて準備を始めた矢先、新型コロナウイルスのパンデミックで
開催中止を余儀なくされ、今年解散が決定。ご支援いただいた大切なお金は、福島の
子どもたちのために活動を続けている5団体を選定して寄付させていただきました。
原発震災から12年半以上が経ちましたが、放射能汚染は終わったわけではありませ
ん。これからも私たちそれぞれができることを続けていきます。
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
2023年10月吉日 代表 斉藤 純子