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ドラべ症候群の勉強をしよう

難治性てんかんのドラべ症候群に関する医学論文を分かりやすく紹介します。

Brain Dev. 2001 Nov;23(7):736-48.
 
論文のタイトル:ドラベ症候群 東京女子医大での84例のまとめ(Review)
 
著者:東京女子医大の先生方
 
入浴に関する記載:典型例では39℃-42℃のお湯に5~10分浸かると痙攣が起き、これは体温が上昇したことが原因と考えられる。粟屋先生らは、ドラベ症候群の児の入浴テストを行った。湯温40℃に肩までつかり、その間、体温(直腸温)とビデオ脳波を連続的にモニターした。その結果、全例で7~25分後で体温38度以上になった際に明らかな痙攣が起きた。7例中5例では脳波上のてんかん波の頻度が増え、体温の上昇に伴い痙攣を引き起こした。痙攣の種類は様々だった(欠神発作、複雑部分発作、全身強直間代性等)。
 
ドラベ症候群ではない3名との比較では、入浴時の体温上昇の程度は変わりなかった。
 
熱への感受性は幼少期が最も高く、年齢と共に体温上昇する頻度は劇的に減少する。これは免疫機能が成熟することや入浴の仕方の改善が要因だろう。
 
感想:
・海外では入浴が一般的ではないので、ドラベ症候群の入浴に関する論文はとても少なく、日本からの報告は大変貴重なものである。
直腸温は腋窩温よりも1℃弱高いので注意
・入浴時の痙攣の予防には、湯温管理と入浴時間(論文を参考にするならば40度で7分未満)に注意すると良いと思われるが、個人差もあるとおるだろう。