私の中の最怖の体験談。
僕の銀行時代の恐怖の心霊体験をどうぞ。。。長いけど、是非どうぞ♪
T支店の取立て業務の応援に行かされたんだよね。僕は体が厳つかったし、結構、とんがってたていうのもあっての選任だと思う。支店の先輩と合流して、借金取りに出かけて行きました。入社以来、内勤が8割で外に出られるのは嬉しかったし、債務者からお金を取り立てるなんてどんなもんだろうって結構、わくわくした。
でも、現実は全然違うんだよね。債権者は金物屋経営者で三階建てのアパートの二階に住んでいた。午後一に、玄関の前に着いた。郵便受けには新聞は溜まっていなかった。先輩曰く、本当にお金に困っている人はとうに、新聞購読はストップしているらしい。ただ、おびただしい数の公共料金の請求書が詰まってた。もう、封を開けて読む気もしないんだろうね。ノックしたが返答なし。先輩は裏へ廻って、エアコンのファンが回っているか調べろと言った。言われるがままに、チェックしに行った。古びたファンが廻っている音がした。電気代は払っているのか?住人が居るって事だよな?居留守か?
大家を呼んで、ドアを開けて貰った。靴を脱いで、部屋へと入った。
「○○さ~ん」
返事がない。どんどん、奥へと入っていったんだけど誰もいない。奥の今は閑散としてた。少しして、変な臭いがするんだよね。異臭ってやつだ。先輩が、トイレを開けようと頑張ってたんだけど、なかなか、開かない。手伝おうとしたら先輩が自分で開けるからいいと言う。大家さんは何か嫌な予感がするってしきりに言い出した。ついに、トイレが開いた。その瞬間、とてつもない臭いがトイレからブワッ!と臭った。
見るなと先輩は僕を制したんだけど、好奇心で隙を見てトイレを覗いた。そしたら、中にいる死体と目があってしまった。両目で僕を下からうかがうように見ていた。
心臓がとまりそうになった。便座に座り、腕を切って死んでる金物屋さんの床は固まって黒ずんだ血が絨毯のように敷き詰められ、ドアのまわりにも血がのぼって固まってついていた。だから、ドアがなかなか、開かなかったのだ。固まった血がセメントの働きをしてドアを固定させていたのだ。
霊的な異変は、その後だった。僕は見た。トイレいっぱいに人(幽霊)が詰まって僕を見ていた。恐ろしくなってその部屋を出た。先輩は慣れたものだ。落ち着いて、支店長に、電話で報告をしていた。あのトイレに死んでいた金物屋のまわりに取り巻いていた人たちは一体、何者だったんだろうか?今でも時々、思い出しては不思議に思う。
それから一年と半年たって、N支店の応援で、今度は、僕が後輩を従えて、回収業務についた。運命とは面白いもので、初めて、取立て業務で先輩と行った、あの金物屋の奥さんと娘だった。借金苦で逃げていたが、所在がわかり、取立て業務を家族である奥様に続行し手続きを取る為、出かけていった。支店の後輩は、まるで昔の自分を見てるようだった。
「俺、死体とか全然怖くないっすよっ」と後輩。Tでの幽霊体験を話したが、平気なもんだ。
「あ、俺、幽霊とかUFOとかの類は全然、信じてないんで」
先の案件と同じようなアパートへ到着した。
「脅かしちゃいけないから、ノックしてやんわりいこうな」そう言い終わる前に、浅はかな後輩は、二階に駆け上がり、強くノックをしやがった。
「○○銀行です!開けて下さい!」その瞬間、女性の声で「ギャー!」という悲鳴が、アパート中を駆け巡った。昼間、何人かの住人がドアを開けて出てきた。一階に住んでいた管理人がすぐに跳んで来た。
「何事ですか?!」「○○銀行です!ドアを開けて下さい!」と僕。管理人と一緒に二階に上がった。青ざめている後輩は何度も「すいません!すいません!」と連呼していた。
ドアが開いた。首を今、まさに首を吊ろうとしている奥さん。管理人と二人で押し上げるが、体重が重くてなかなか持ち上がらない。滑ってしまうのだ。
「お前もこっち来て手伝え!」アパートの廊下に立ちすくむ、後輩を呼びつけ、三人がかりで持ち上げたが、やがて窒息して死んでしまった。前から、縄はかけてあったのだろう。いつでも死ねるように。
すぐに部屋中、奥さんの排泄物の臭いが漂い始めた。
「窓を開けよう」後輩が、ガラス窓を開けた。と、その瞬間、管理人が窓から飛びだして地面に落ちていった。唖然とする後輩と僕。
二階の窓から落ちていった地面を見下ろし、「大丈夫ですかぁ!」管理人は怪我もなく、尻餅をついた感じで「うしろ!うしろ!」と怒鳴って指先でジェスチェアをしている。
後ろに何か気配を感じた。後輩と後ろを振り返った。!何と、高田馬場で自殺した金物屋の主人が首を吊った奥さんの死体に隠れるように立って顔だけ見える絶妙な構図でこっちを見ていた。
「あの人誰ですか?」と、鈍感な後輩もさすがに異様な雰囲気の男に怖がりながら質問してきた。
「逃げろっ!」叫んだ僕は後輩の肩を叩いて玄関まで逃げた。途中、廊下ですべってしまって閉まっている玄関の扉に勢いよくぶつかった。後ろから逃げてきた後輩も勢いよく滑ってきて僕にぶつかってきた。扉が押しても開かない!後ろを振り返ると、金物屋の主人がこっちを見ている。
「何やってんですか!引くんですよ!引くのっ!」
何とか開けて二人で部屋から出た。 廊下には何人か何事なのか?と数人の居住者が出てきていた。
「なんなんですかっ!」
「あのおじさん、金物屋の旦那さんだよ!」
「はぁ?」
後輩は少しして言ってる意味を呑み込めたようである。
「死人が出たんだ、支店長に電話」
「はい」
その途端、部屋の中で「ギャーっ!」と叫び声が聞こえ、床をドスンドスンと蹴り上げる物凄い音がした!
「なんだなんだなんだっ!」
「娘さんいなかったでしたっけ?」 とやけに冷静な後輩。
「え?」
「中にまだ、居るんですよ、絶対!俺、無理ですよ!中に入るのっ」
「俺が行くっ」
後輩のいる手前もあったし、この現場にくる途中、相当括弧つけてきた手前もあった。命がけの見栄で中に勢いよく入っていった。首を吊った居間には主人の姿は見えなかった。
「ちょっと!ドアを押さえておいて!」
後輩にそう言って、廊下の脇にある引き戸のある部屋を開けた。鎖骨の部分に包丁が深々と刺さったまま床をのたうちまわっている女の子が眼前に飛び込んできた。とっさに助けようと馬乗りになり包丁を抜こう試みた。でもなかなか抜けない。硬直してしまってるのか全然抜けないのだ。廊下まで流れ出しているおびただしい血。さっき金物屋の主人が出てきて逃げた時、廊下で滑ったのその血のせいだった。
「おいっ!包丁が首に刺さっちゃって抜けない!」
引いたり押したりねじったりしてみたが女の子の体がしっかりと包丁をくわえ込んでしまっていて抜けない。
その時、後輩が、絶叫にも近い声で叫んだ。
「せんぱーいっ!廊下ーっ!後ろっ!後ろぉーっ!!」
背後に物凄く嫌な気配を感じた。
そして後ろをゆっくり振り向いた。
引き戸に、先ほど、首を吊ったばかりの奥さんが立って僕をじっと見ていた。
そして、目をしっかりと見開き、少しずつ娘の部屋に入ってくる。 娘に触るな!といった凄い形相に、どんどん変わっていく。恐い。気絶しそうだ。恐い。
「こっちは、アンタの娘を助けようとしてんだっ!」
と近寄る彼女に叫んだ。外の廊下のガラス窓を見た。あそこから逃げるか!が、しかし、窓、つまり僕のいる部屋の中に既に金物屋の主人が立ってこちらを見ていた。気づかぬうちにはさみ込まれた。
「うわーっ!!」
余りの怖さに叫んだ。その瞬間、ボキンっという音と共に、包丁が抜けた。無我夢中で包丁を振り上げ、奥さんの方に向けた。すると、怖いのか、後ずさりを始めた。これは逃げられるかも!包丁を振りかざしながら、奥さんを脅しながら、前へと進む。娘の部屋から何とか出れた。包丁を放り出し、後輩が扉をおさまえている玄関へと走り、部屋から命からがら脱出し、扉を勢いよく閉めた。
怖かったですかな?

この話、死づえさんも恐いと言ってました(^_^;)))