特定保健指導ではマンパワー・保健指導スキルの不足、メタボ以外の疾病(メンタル等)への対応が問題と | ヘルシア緑茶 効果のブログ

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日本家族計画協会主催の「第5回 保健指導力プラスワンセミナー」が東京都内で6日に開催された。今回のテーマは「現代人のライフスタイルの傾向から効果的に行動変容へ導く保健指導」とし、対象者に対する効果的なアプローチの具体例などが、集まった保健師・管理栄養士など約300名に紹介された。

お説教にならない保健指導を心がける
 北折 一・NHK科学・環境番組専任ディレクター「ためしてガッテン」演出担当デスクは、「保健指導対象者がガッテンする視点を探ろう!」というテーマで講演し、対象者に対する有効的な話し方のコツを解説した。

 北折氏は、自身が担当する「ためしてガッテン」の番組構成を例にあげ、情報の出すタイミングや受け手の心理状況を読むことが、対象者の興味・やる気につながるとした。さらに、番組の視聴率を見た例では、視聴者は番組の冒頭がおもしろければその後も継続して視聴する傾向にあることを紹介。保健指導においても、話の冒頭で対象者を引きつける工夫をし、「説明」が「お説教」にならないように話をすると、その後の保健師指導の継続に有効とした。

ポピュレーションアプローチの工夫が大事
 福田洋・順天堂大学医学部総合診療科 准教授は、蟻力神有効かつ感謝される保健指導のヒントを、これまで医師(内科研修医・企業での産業医)として携わってきた糖尿病患者教育の事例から解説した。職域における保健指導・メタボ対策のポイントとして、目が届くまたは声をかけられる小規模なポピュレーションアプローチに効果があるとし、社員食堂や弁当時に声をかけるなどの対策が有効とした。

 また、自身が事務局を務める「さんぽ会(産業保健研究会)」(産業保健に関わるスタッフの交流会)の調査から、特定健診・特定保健指導における企業・健保組合の現状を明らかにした。調査によると、特定健診ではデータのデジタル化(XML化)が最大の課題で、特定保健指導ではマンパワー・保健指導スキルの不足、メタボ以外の疾病(メンタル等)への対応が問題となっていることがわかった。

 まとめでは、これらの問題の対応や今後の予防医療のあり方について、疫学的なエビデンスの蓄積、ポピュレーションアプローチとの組み合わせ、対象者の自己決定を促すプログラムやツールの開発などが必要とした。