予備校英語講師対決〜今井vs仲本。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という諺があります。
なぜそこまで目の敵にするのか、傍目で見てると全くわからないのですが、本人にとっては遺伝子レベルで許せないみたいです。
遺伝子レベルで恋、してみない?
それはブルゾンちえみですよ。恋川風磨の中学時代の同級生ですね。恋川風磨もドロンしちゃいましたけど。
駿台の秋本吉徳は代ゼミのつっちーのことを嫌っていたことで有名ですね。つっちー曰く、「会ったこともないのに、なぜそこまで嫌われているのか全くわからない」とのこと。数年前に鬼籍に入られたそうなので、真相は闇の中ですけど。
男の嫉妬は怖いとよく言いますからね。
予備校講師で特に有名なのは、今井宏と仲本浩喜の確執ですね。お互い毛嫌いしてるみたいです。
それを授業中に、しかも、サテラインの全国放送でわざわざ言うというのも大人気ないと思いますけど。
私怨は講師室でやって欲しいところです。
予備校講師って大人気ないひとが多いですからね。奥井潔の爪の垢を煎じて飲んだ方が良さそうです。
奥井潔とは駿台予備学校の英語科のレジェンドのひとりですね。あの、伊藤和夫を推薦したとか言われるひとです。もう四半世紀ほど前に鬼籍に入られましたけど。亡くなる前日まで教壇に立たれてたそうです。講師の鏡みたいな方ですね。
今井宏の師匠らしいです。知らんけど。
今井と仲本はトムとジェリーみたいな感じです。なぜ2人が犬猿の仲なのか、詳しいことは知らないですけど、予備校講師としてどっちが上なのか、雑にレビューしてみたいと思います。
まずは学歴ですね。今井は早稲田大学政治学科卒ですね。仲本は上智大学外国語学部英語学科卒です。
早稲田と上智ならば早稲田の方が格上だと思いますけど、仲本は院まで出ているので、まあ、引き分けでしょうか?
今井曰く、「上智は英語だけ」とのこと。まあ、確かに上智って名前は聞くけど、あまりインパクトがないような気がします。
なので、早稲田卒の今井の勝ちとしておきます。
出身地は今井が秋田で仲本は広島です。秋田といえばきりたんぽ、広島といえばお好み焼きですね。
きりたんぽとお好み焼きならばお好み焼きの方が上ですね。きりたんぽは夏場は食べないけど、お好み焼きならば夏場もなんとか食べられるじゃないですか。
秋田にはババヘラがあるでよ。
まあ、どうでもいいけど、広島の仲本の勝ちです。新幹線で一本で行けるのもいいですね。
秋田だって新幹線で行けるじゃないか。
秋田新幹線は盛岡からは在来線です。山形新幹線同様に鹿や猪と衝突して止まります。新幹線もどきですからね。
肝心要の授業で比べてみたいと思います。出身地とか経歴は前菜みたいなものですよ。大衆演劇でいうならばミニショーです。メインは芝居ですからね。そこで比較しなくて、どうすんだい?
英文法に関しては今井も仲本も教えるのがうまいと思います。
今井の授業で唯一うまいなと思ったのは英文法です。今井の英文法は噛み砕いて説明するので、わかりやすかったです。
まあ、仲本は今井の英文法に関してなんか噛みついてましたけど。筆者がビックリしたら倒置が起こるとかいうアレですね。
仲本は修士論文で英文法に関して書いてるだけあって説明も明快でしたね。
今井と仲本、英文法に関しては被っていたと思います。2人も要らないんじゃないかというくらい。
野球でもポジションが被るとひとりは要らないじゃないですか。かつての落合と清原みたいなものですね。
当時の代ゼミならば、英文法に関していうと富田も教えるのがうまかったですし、木原太郎も英文法に関しては丁寧に教えてましたし。英文法に関しては多すぎて渋滞を起こしてましたね。
英文法は引き分けだと思います。参考書を比較すれば一目瞭然ですね。東進から出ている「今井の英文法」と代々木ライブラリーから出ていた「仲本の英文法倶楽部」はどちらも名著だと思いますし。
英文法倶楽部は残念ながら絶版になってます。加筆して研究社かKADOKAWAあたりで再び出版した方がいいと思います。
今井と仲本、英文法に関しては互角、引き分けですね。どっちもどっちです。強いて勝敗を付けるのであれば、僅差で仲本でしょうか?
次に雑談です。予備校講師といえば雑談が大事ですからね。雑談がうまい講師が集客できると言っても過言ではないです。
逆に、雑談抜きで集客できる講師はガチでやばいです。大衆演劇でいえば、送り出しとか無愛想なのに集客できるようなものですからね。ほんまもんだと思います。河合塾でいえば芦川進一みたいなものですね。早川の師匠です。
今井の雑談はシュールで非常に面白かったですね。本人は馬鹿話と言ってましたけど、雑談がメインと言ってもいいくらいです。予備校界の都若丸ですから。話術も群を抜いて上手かったですね。富田に匹敵するくらいでした。雑談に関しては代ゼミでも随一の破壊力がありましたね。
英語四天王かどうかは怪しいけど、雑談王ではあったと思います。
仲本の雑談は男子校でウケるような感じですね。今井が変化球で勝負するのに対して、仲本は直球勝負。アウトローを攻めてました。インコース高めとか、デッドボール狙い。東尾修みたいな感じでしょうか。コンプライアンスなんてクソ喰らえというスタイルでしたね。
紀宮の容姿をdisったりとか、怖いもの知らずでしたね。
雑談に関しては今井の方が僅差で上だと思います。仲本の雑談はひとを選ぶような気がします。無理な人は無理かも知れません。
まあ、奥井潔とか大島保彦みたいな知的な雑談はお2人にはとても無理です。今井と仲本にインテリジェンスを期待してはいけない。
最後に読解です。受験英語にとって読解は花形ですからね。文法なんて読解への助走に過ぎません。読解問題で得点できないと合格もおぼつかないでしょうし。
読解に関しては仲本はフツーだと思います。この人は英語で苦労したことがないと思いますし、単語を死ぬほど覚えて、あとは力技で乗り切った人だと思います。なので、読解メソッドとかあまり持ち合わせてないんじゃないですか。意識してないというか。単語さえわかれば読める、文法さえわかれば読めない英文などはないというスタンスだと思いますね。
仲本に読解の相談をするのはそもそも間違いのような気がします。何も考えてなさそうですし。
今井といえばパラグラフリーディングですけど、パラリーを持ち上げて、最後はめんどくさくなって叩き捨てた人ですからね。代ゼミではパラグラフリーディングで推して、東進ではスン。パラリーに関してはスン。スーンダイでした。
今は安河内と一緒になって音読が大事だと言い始めてるみたいですね。
音読もいいけど、パラリーもね。
今井はかつて「私は英文をショベルカーのように掘る。富田はスコップで掘るようなもの」とか言ってました。
駿台の構文主義をとことん批判して、新しい読解としてパラグラフリーディングを推奨してました。
そんな富田からは「溺れるものはパ●をも掴む」などと揶揄されてましたけど。
今井のパラリーはスキミングとスキャニングですね。設問を先に読んで、英文の第一パラグラフと最終パラグラフのみ読んで、途中のパラグラフは第一文だけ読むというやり方です。
スキムとスキャンはアメリカの大学生もよく使うメソッドで、大量の論文を読むために用いる方法みたいです。そうでもしないと大量の課題をこなすことができないとかで。
今井はそれを受験生相手にかなり雑にやってみせたような気がします。
例えるならば、スキー場の上級者コースに初心者を連れて行って、上級者であるインストラクターがただ滑って見せるみたいな感じですね。初心者はそれをみてただ呆然とするだけです。
一種のイリュージョンでしたね。今井のパラリーはパーフェクトイリュージョンでした。
まるでSTAP細胞みたいですね。
そんなパラリーを最後は放り出した今井ですが、責任持ってパラリーを大成させて欲しいです。
伊藤和夫が構文主義を大成させて受験界の歴史に名を残したように、ポスト構文主義として表三郎に変わって今井宏がパラグラフリーディングを大成して欲しいですね。
イリュージョンのまま放置することなく。
奥井潔がこの惨状を見たら、おそらく嘆くと思いますよ。知らんけど。
読解に関してはドローですね。仲本はそもそも興味ないと思いますし、今井はパラリーを放り出してますから。
学歴は今井
出身地は仲本
英文法なら仲本
雑談なら今井
読解はドロー
よって、引き分けという結果になりました。
今井がパラリーを大成すれば今井の勝ちになりますね。
そうでなければ、あとは空手で勝負したらいかがですか?
秋田のクマどんと広島の狂犬。空手で勝負するしかなさそうです。
喧嘩をやめて。
竹内まりあではなく、河合なお子が歌いそうです。河合塾だけに、河合なお子が。
これからもいつまでも仲良くケンカを続けてほしいです。
仲本のYouTubeは相変わらずですね。昔と全く変わってないです。元気そうで何よりです。還暦過ぎてもますます盛んですね。三国志でいうならば黄忠ですよ。関羽でも張飛でもなく、黄忠ですね。
追記
パラリー以外にも木原太郎のスクラッピングという、本文すら読まずに問いだけで解答を導くメソッドもありました。あまりにもぶっ飛んでいたので全く流行りませんでした。参考書にもなってません。
ドミナントモーションあたりで留めておけば良かったような気がします。
横山雅彦のロジカルリーディングなんていうのもありました。仲本と違って真面目な講師でしたが、真面目すぎたのが祟ったのかドロンしてしまいました。出口汪とも何かあったみたいです。
空手で仲本とガチンコ対決して欲しかったです。
太庸吉の表現リレーは情報構造の走りだったと思います。代ゼミ、駿台、河合塾、そして東進と予備校渡り鳥みたいな講師でしたね。まるで今井みたいです。もう少し丁寧に説明しておけば、こちらが主流になったかも知れません。
情報構造も中途半端なカタチで消えましたね。つべこべ言わずに読めということなのかも知れません。
最近の読解系の参考書を見ると、結局、構文主義に回帰した感がございます。パラグラフリーディングはすっかり消えてしまいました。
できる人はフツーに読んで訳して解いているし、できない人はそもそも単語だとか読解以前で躓いているので、パラリーとかスクラッピングとか言ってもその段階にさえ行けてないというのもありそうです。
できない人をなんとかパラリーに持っていけるだけの架け橋が必要だったと思いますが、そこら辺のフォローを誰もしなかったというのが大きいと思います。
中澤一も福崎伍郎もやり散らかしたままドロンしてしまいました。
今井の商売道具にされて消費されてしまったのがパラリーの悲劇でした。もはや、喜劇ですけどね。
結局、最後に勝つのは正統派とか言ってる講師もいたくらいですし。
世の中には邪道でしか生きていけないひともいるんですよ。大仁田厚みたいな。
予備校講師も正統派だけでは売れませんからね。バラエティーアイドルみたいなのが居ないと盛り上がらないんですよ。色物も必要なんです。
そこにインテリジェンスはあるのかい?
おまけ
そんなんだから駿台にいるんですよ。