たかしと若丸。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

たかしと若丸。

里美たかしと都若丸、対照的な役者ですよね。


里美たかしは大衆演劇の王道を行く、ちょいワル路線ですよね。その上、サービス精神も旺盛で、お客さんひとりひとりのこともきちんと見ている。完全無欠の座長だと思います。


まあ、こうたとの関係は表向きは良好そうに見えますけど、実際のところはどうなんでしょうか?早く、独立したくてうずうずしてそうですけど。キョーマは残ると思いますけどね。従兄弟ですし。花太郎は実家の劇団に戻るのか、それとも独立するのかは微妙なところですね。


座員の退団などで状況が一変するのが大衆演劇あるあるですから。人気劇団とはいえ、どうなるのかは不透明です。


都若丸は近江飛龍みたいなタイプで、どちらかというと異端児ですよね。大衆演劇の王道からは少し外れて、芝居も構成も少し異なります。サービス精神旺盛なのは若丸も同じで、芝居よりもむしろトークと送り出しに命懸けと言った印象です。お客さんが何を求めているのか、よくわかっている座長だと思います。


まあ、かなり癖が強い座長なので、合う合わないはありそうですけど。大阪では絶大なる人気を誇りますが、関東では三吉くらいにしか乗らないのでほぼ無名に等しいです。三吉では大阪に比べると明らかに手を抜いてるという噂ですし。若丸祭もやらなかったり。


篠原とはすきま風が吹いてますし、木馬館に乗ることはおそらくなさそうです。たつみみたいに関東は三吉だけでもういいや、と思ってそうです。なので、三吉がなくなれば探偵ナイトスクープみたいに関西ローカルになります。探偵ナイトスクープはTVerでも観られますが、大衆演劇は今のところそんなサービスはございません。


宝海大空は歌舞伎町にも乗るみたいなので、ちょくちょく東京でも観る機会が増えそうですけど、若丸は減りそうですね。大阪では絶好調でも、三吉では絶不調ですから。三吉の楽屋のエアコンが壊れたり、風邪引いたり、散々だったりします。


一方で里美たかしは篠原との蜜月関係が続いてますし、しばらくは毎年のように劇団美山を観る機会が増えそうです。篠原にとって劇団美山は断トツでドル箱公演ですからね。美山のおかげで鈴丸が篠原演芸場に乗れると言っても過言ではございません。篠原グループの劇団に挑戦させるための赤字損失補填は美山が稼いでるとも言えますね。


JR東日本の赤字ローカル線の補填は山手線で補ってるのは有名な話ですよね。劇団美山は篠原にとっての山手線ですからね。今月の新風プロジェクト公演も美山が稼いだからこそ可能だったとも言えます。赤字覚悟の挑戦ですからね。


北とぴあ公演、無事に成功したんでしょうか?石川五右衛門でしたっけ?絶景かなっていうやつですね。大阪でも絶景見られるといいんですけど。


劇団ビホーにとっては関西公演は絶望だったみたいですけど。集客に関しては不器用ですからね。


大衆演劇って、なんだかんだ言っても集客できたもん勝ちみたいになってますよね。芸道を極めたいのであれば、集客なんて二の次でいいと思いますけど、集客できないと潰れますからね。補助金とか貰えませんから。


中には不器用な劇団もあっていいとは思います。集客とか気にせずに自分達のやりたい芝居だけをやる。それをお客さんに見てもらって楽しんでもらう。そんな昔気質の劇団も見てみたいですけど、おそらくウケないでしょうね。特に大阪では。お客さんは役者にもてなされて当たり前だと思ってそうですし。


大衆演劇のテーマパーク化ですね。お客さんは芝居を楽しむためというよりも役者との距離感の近さを楽しんでいるわけですから、帰りにスンとされたら切ないわけです。送り出しは大事です。


来月のたかしと若丸のガチンコ対決、楽しみですね。浪速クラブと朝日劇場、目と鼻の先ですからね。送り出しバトル勃発しそうです。若丸が座員引き連れて浪速クラブまで乗り込むこともあるとかないとか。


浅草の大勝館が復活してくれたら、木馬館とのガチンコ対決も見られそうなんですけどね。


大勝館は今ドンキホーテが建ってる位置にかつてありました。大五郎を初めて観たのは大勝館でしたね。うちの母が正月に一階の食堂で待っていたら大五郎に挨拶されたと感動してました。やっぱり、ちょっとした気遣いが大事なんだと思います。次につながりますからね。