川崎大師御開帳に滑り込みセーフ、その足で逗子海岸花火大会へ。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

川崎大師御開帳に滑り込みセーフ、その足で逗子海岸花火大会へ。

十年に一度の御開帳ということで川崎大師に行ってきました。30日木曜日、ラス前、前楽というやつですね。


3時頃着いたら、最終回の4時の列が既に出来てました。ジジババが足腰悪い中、ズラーっと並んでました。中には折りたたみのミニ椅子まで持参して並んでました。期間中、何度も来ているひとがいるみたいですね。何枚も持ってる人がいるんだとか。遠くから来てるひとは何度も来れないけれど、近場だったら行こうと思えば何度も行けますからね。


そうそう、大衆演劇も本来ならば遠征客に支えられるようなものではないのだ。近所のジジババの数少ない娯楽だった。近所だから毎日のように通えるのだ。気軽に通える程度の木戸銭も良かった。御祝儀にしても近所のジジババは飲み物程度の差し入れで十分だった。大衆演劇はもっと敷居が低かった。


テレビによって近所のジジババが少しずつ離れていった。わざわざ劇場まで行かなくてもお茶の間で済むようになった。


極め付けは新法によって大衆演劇を裏で支えていた人たちが離れていき、興行として成り立たなくなっていった。安い木戸銭でも回っていたのはいろいろカラクリがあったのだろう。


クリーンでかつ太いスポンサーがつけばいいのだけども、そんな景気の良い話は聞かれない。クラウドファンディングで何とかするようなものでもないし、大衆演劇にそこまでの付加価値はないと思うし。敷居の低さが大衆演劇のウリであり、プレミアム感を付けたらもはや大衆演劇ではなくなるだろうし。


今は一部の人気劇団の熱狂的なファンの追っかけによってほぼ支えられている。大衆演劇ファンもいるにはいるけど高齢化によって徐々に劇場まで通えなくなっている。配信もやってみたけど、大衆演劇は生で観てナンボなので、配信だとやはり盛り上がらない。


川崎大師の御開帳に大衆演劇を少し重ね合わせてみた。これだけのジジババの一部が川崎大島劇場に来てくれたら大衆演劇も助かるんだけどね。


やはり、無料配布の赤札と十年に一度の勧進という触れ込みが大きいのだろうか?無料、十年に一度というのはデカいと思う。


大衆演劇も一度どかんと野外フェスみたいに公園とかで無料公演とかしてみるといいかも知れない。足腰悪いジジババでも気軽に来れるような場所で。そこで赤札を配って、大島劇場お試し無料招待券にしてみるとか。帰りにはお土産も配ってまた来てねみたいな。その中の何人かがリピーターになってくれたらいいと思うし。


そもそも、劇団にプロモーションまで任せるのは酷だと思うよ。そこら辺は興行主だとかがやるべきことだと思うけどね。興行主も人が足りなさそうではあるけど。人が足りなければカネを使えばいい話だが、カネを使いたがらないからプロモーションもできないわけで。


木川劇場が潰れたのも自明の理である。ただそこで大衆演劇やってるというだけでは知らない人は絶対に入って来ない。夜やってるのか、やってないのか云々ではなく、そもそもそんなところにわざわざ夜来るようなもの好きなんて皆無だからね。


ストリップみたいに物好きしか来ないような業態では大多数の人にとっては関わりのない世界のままである。パラレルワールドのままだね。


劇団が客を引っ張って来るしかないというこの現状を打破しない限り、この厳しい状況は続くと思われる。


スポンサーを探すかして予算をつけてプロモーションして少しでもお客さんを増やさないと厳しい現状は変わらないと思う。人気劇団のファン頼みだと不人気劇団の集客は絶望的だろうし。自然淘汰されるだけである。


そもそも座員がいない劇団というのも問題とは思うけどね。大衆演劇は最低人数でもなんとかなる業態ではあるけど、それだと演目のバリエーションも限られて来るし、どうしてもマンネリに陥ってしまう。最低でも座員は5、6人はいないと回らないと思います。


役者の成り手がいないというのも厳しい現状だと思いますね。東京では劇団の淘汰と合併、集合と離散が続き、もう限界まで来てますし。


大阪でも遅かれ早かれそうなると思います。十年後、劇団数は半減してるかも知れません。そうなると劇場も維持できなくなりますね。木川劇場はその一端だと思います。


西成に劇場ができたのはいいけど、そのぶんファンが増えているのか、役者が増えているのか。増えてないのであれば、そのぶんどこかの客が目減りするだけですし。役者が増えなければ、舞台のクオリティーも下がる一方でしょうし。


また、ぺえぺえばかりが増えても意味ないんですよね。名ばかりの花形とか増えてもゴールドフィンガーにはならないでしょうし。最低限、セリフくらい覚えられて、噛まずに言えるくらいの人材が増えてくれないと。アドリブとか気の利いたことはできなくてもいいから。


話は脱線してしまいました。川崎大島劇場の話ではなくて、川崎大師の御開帳の話でした。


1時間ほど並んでやっとこ入場できました。境内では坊さんが誦経してましたね。


題目ではございません。題目は日蓮宗ですからね。川崎大師は天台宗でしたっけ?何でしたっけ?


境内に入って、御開帳されている御本尊をチラ見して、その奥には先ほどまで誦経されていたお坊さんが送り出ししてくれるんです。まるで、大衆演劇みたいに。ずらりとお坊さんが並んでるんです。握手したりはしないですよ?役者ではないですからね。手を合わせて拝んでいるジジババもいました。


そして、赤札を受け取り退出ですけど、この赤札なんですけど、薄っぺらい紙切れなんですよ。フィリクスくんガムのアタリの紙切れくらい薄っぺらいんですね。


なのでこのままカバンとか財布にいれたらくしゃくしゃになってしまいます。効果は赤札に書かれた文字が消えるまでだそうです。消えない限りは持っていていいそうです。


赤札入れなるものが売られてるんですけど、境内のテキ屋で売られてるのは五百円もするんですよ。川崎大師がタダで配っている赤札を入れるケースを五百円で売るとか、ぶっちゃけぼったくりですからね。


門前の土産物売り場ならば百円で売ってますから。テキ屋なんかで買わなくていいですよ。川崎大師の収入にもなりませんし、どうせばったもんでしょうし。


そういえば、木馬館でコロナ禍以降、劇団グッズを売り始めてますけど。アクスタとかタオルとかいろいろ売ってますよね。劇団にはいくらかマージン行くんでしょうか?怪しいですね。多分、木馬館の収入になるだけだと思いますけど。


なんとなく、テキ屋から赤札入れ買っちゃったんですよ。こっちはプラスチック製だから十年は持つわよ言われて。クリアファイルの小さなやつですね。しかも、テキ屋のおばちゃんが赤札触って入れてました。まるで、テキ屋のおばちゃんが勧進主みたくなってましたね。


まあ、別にいいんですけど。テキ屋も頑張ってますからね。知らんけど。


とりあえず、川崎大師の厄除け守りも買いました。こちらは300円、テキ屋の赤札入れの方が高いんですね。


門前の土産屋で売られている百円の赤札入れをみるにつけて、テキ屋から買わなくてもいいかな、とはちょっと思いましたけど。なんか腑に落ちなかったですね。


本堂前に建てられた回向柱に行列ができてました。回向柱は本尊に紐で結ばれていて、回向柱に触れると本尊にハイタッチしたような効果が得られるそうです。回向柱に抱きついていたおばちゃんがいましたね。大衆演劇の役者じゃないんだから。


たまに、送り出しで役者に抱きついてるおばちゃんいますよね。役者も大変ですよ。回向柱とか建てておけばいいのに。楽屋に役者が座っていて、役者とは紐で結ばれているんです。弁当食べたり、アイコス吸いながらでも送り出しできますよ。楽ですよね。


もはや、お客さんを送り出しする気、ゼロですやん。


夕方5時には終わったので、その足で逗子まで向かいました。逗子海岸で花火大会があったんです。


コロワイドグループがスポンサーになっていたので、めちゃめちゃ豪華な花火大会でしたね。コロワイドグループとは牛角とかしゃぶしゃぶ温野菜とか大戸屋、フレッシュネスバーガーなどを傘下にしている外食チェーンですね。横浜の花火も近年はコロワイドが主催してます。


コロワイドグループの創業者が逗子出身で、居酒屋甘太郎の一号店も逗子だった縁からスポンサーやってるそうです。


コロワイドの資金によってスターマインとかめちゃめちゃ豪華でした。逗子とは思えないくらいの贅沢な花火大会でしたね。


大衆演劇もコロワイドグループにスポンサーやってもらえばいいのに、とか少し思いましたね。


三吉演芸場をコロワイドグループが買い取ってくれたらもしかしたら賑わい創出になるかも知れません。


一階の三吉茶屋ではフレッシュネスバーガーを売ったりして。大衆演劇タピオカとか売ってハマのギャルが大行列するかも知れません。役者もギャル見てウハウハですよ。テンション上がりそうですね。知らんけど。