大衆演劇、夜の部どうすんだい?〜第一志望は譲れない、大衆演劇シホーフラグ。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真冬のソナタ★

大衆演劇、夜の部どうすんだい?〜第一志望は譲れない、大衆演劇シホーフラグ。

東京で大衆演劇を長年観ている立場からすれば、大衆演劇を明るいうちから観る方がレアなんですよ。


大衆演劇は暗くなってから観るものですから。木馬館は5時開演なので早すぎるんですよ。6時過ぎて日が落ちてからが大衆演劇なんです。


というのも、東京で昼の部を観れる劇場自体少なかったですからね。篠原演芸場は少し前までは平日は夜の部のみ、昼の部があるのは土日祝日と千秋楽くらいでした。川崎大島劇場も同じ。ど平日に昼の部の芝居を観れるのは浅草木馬館くらいじゃないですか?三吉演芸場は昔から平日でも昼の部、観れたのかな?立川は最近できた劇場だったので、昼から観れました。夜の部が厳しいというのは柿落とし以来役者の間で言われていたことです。


そもそも、大衆演劇とは劇場の近所の人が夜観に行くものでしたから。平日の真昼間から大衆演劇を観れるひとなんて限られてるじゃないですか。昼の部しか集客できないというのは世間一般の常識からすれば変なんですよ。ライブだってフツーは夜公演ですよね。


結局、客層の中心が昼間も比較的自由なお年寄りばかりになったことに起因してると思います。BBAしか来なくなったから、昼間しか集客できなくなったんじゃないですか?


夜の部集客できないのは大衆演劇の構造的な問題です。役者や劇場が努力すれは何とかなる話ではございません。要は若い人に見向きもされてないからです。二十代、三十代、四十代の有閑マダムも昼間観劇するでしょうから、充実した私生活のキャリアウーマンにはスルーされてるんですよ。35億人もいるはずなのにね。


この世代が韓流アイドルに夢中で、大衆演劇なんて眼中にないからというのが実情だと思います。


夜の部はいっそのこと公開稽古にしたらどうですか?千円程度のお金を取って、稽古してるところを見せるんです。そうすれば、お客が少ないから幕が開かないなんてこともないし、イブニングショーなどで誤魔化すこともないでしょうし。


お客さんが10人未満の時は公開稽古にして、増えてくれば舞踊ショーとか舞踊劇くらい観せればいいと思います。お客さんは芝居が観たいというよりも役者に逢いたいんでしょうし。きょうび、芝居を観たいなんで物好きマイノリティでしょうし、マジョリティは役者の姿を観れたらそれで満足なんですよ。ファンミーティングを兼ねた公開稽古にすればいいと思います。