口に出せないことがある、口に出しちゃいけないことがある。
子どもってよくしゃべるじゃないですか。それに対して親とか大人ははじめは相手にはしてあげるけど、次第にめんどくさくなって怒り出したりとかしないですか?
単純に分からないことは知りたいですし、知りたいから尋ねると思うんですね。
子どもの疑問って他愛のないことかも知れないけど、好奇心って大事だと思うんですね。
大人になるにつれて、そういうものだと自分を無理矢理納得させて、やがて疑問にも思わなくなったりとかしませんか?仕事だとか人間関係だとか政治だとか世の中だとか。
ほんとはなんかおかしいとか感じてはいるのに、まあいいか、とか。しまいには「あっしには関係ないことでござんす」みたいなことをボソッと呟いてみたりとか。わかったふりをしてとりあえず安心したがったり。
少しでも違和感を覚えたら口に出すなり、紙に書いてみるなりした方がいいと思うんですけどね。
めんどくさくなって、スンとしてしまいがち。
まあ、知りたくないことを知ってしまったがために黙っているというひともいそうですけどね。
ジャニー喜多川の一件とか、まさにそうじゃないですか。ずっとスンとしていて、ワイドショーで騒がれ始めてから「それみたことか」と言い出したり。なんか歯切れ悪いよね。
大衆演劇が上書き保存されてきたのは、記録として残せないことがあまりにも多すぎるというのもありそうですけど、単純にずぼらだったからだと思います。どうせ明日も幕が開くし、来月になれば別の劇団が乗るからと思って、走り書きでもいいから残すということを怠っていたんだと思います。
ちょっとしたことでもいいから残しておいた方がいいと思うんですよね。無くなってからでは遅いですし。居なくなってからでは。
口に出せないことがある
口に出しちゃいけないことがある
長渕剛が昔、そんな歌詞をうたってましたけど。「シリアス」って題名だったかな。
長渕剛のファーストテイク、最初の6分はずっと語ってるのよ。本編の歌よりも語りの方が長いという。長渕剛らしいですね。
年を取ると、寡黙なおじさんって増えますよね。子どもの頃はおそらくそれなりにしゃべったりしていたと思うけど、うんともすんとも言わないおじさん。職業柄なのか、人見知りなのか、口下手なのか。
喋らない方が楽だからだと思います。余計なことは喋らない方がいいと思っていそうです。
まあ、よくしゃべるおじさんもいるけど。
都若丸とか恋川純とかよくしゃべりますよね。大衆演劇に関しては人気座長ほどよくしゃべるような気がします。
関東の役者ってあまり喋らないんですよ。全く喋らないことはないんだけど、口上挨拶も送り出しも割と素っ気ないひとが多いですね。
まあ、御祝儀くれたひとにはそれなりにしゃべってますけど。
東京の大衆演劇だけなのかも知れないけども、役者は笑ったり、喋ったりするのはダメという不文律みたいなものがあったみたいです。
大人の事情だと思いますけどね。口に出せないことが多かったのかも知れません。今でも。
劇団ビホーが今月はがんこ座、来月は尼崎じゃないですか。
ビホーの座長、シホー友也は東京の大衆演劇の役者の鑑みたいな存在で、長谷川武弥がベタ褒めなんですよ。あの、長谷川武弥がぞっこんなんですね。
友也座長は大阪出身で、見城劇団にも居たことがあるそうです。二十代で座長になって、今日に至る感じですね。
友也座長はふだんはスンとしてます。余計なことは一切喋りません。ただし、大阪出身なので、決して口下手ではないんです。
東京から離れて大阪にいけば、重石が取れて、堰を切ったようにベラベラ喋り出しそうです。篠原グループの役者はスンとしてる役者が多いですけど、大阪にいけばいろいろと開放されそうです。
もしかすると、本音のポロリもあるかも知れません。
言いたいことも言えないこんな大衆演劇じゃ…
黒歴史だらけですからね。大衆演劇って。
暴露系元役者YouTuberとか出てくればいいんですけど、いろんな方面に迷惑かかりそうですから、多分それは無理だと思いますね。名前を変えてもどうせバレバレでしょうし。