大衆演劇は長生きできるのか?大衆演劇で長生きできるのか? | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

大衆演劇は長生きできるのか?大衆演劇で長生きできるのか?

大衆演劇を観れば長生きできるのか、という仮説を立ててみた。


そもそも、役者が早死にしてるじゃないですか。大衆演劇の役者の平均寿命は60前後と言われてますし。還暦迎えることができたら御の字の世界ですよ。長生きしたければ、早めに隠居するべきです。後継者に譲って勇退するか、引退するべきかも知れません。


50過ぎても座長やるとか、昔ならともかく、今はキツイんじゃないですか?座長って、例外なく満身創痍じゃないですか。カラダの至る所がガタガタだったりしますし。早期リタイア、FIREするべきです。


まあ、大衆演劇のFIREといえば、パトロン見つけてドロンすることですけどね。市川千太郎座長もドロンしました。まあ、金の切れ目が縁の切れ目だったのか、出戻りましたけど。市川叶太郎と改名して。


中野かずやの兄である中野弘次郎でしたっけ?あの人のことはタブーなんですか?大衆演劇界の水原と言われているとかいないとか。お兄さんが引退して、弟が座長に繰り上がったパターンですよね。


大衆演劇からカタギになるのもなかなか厳しいみたいです。潰しが利かないですからね。しっかり貯蓄して不動産でも買わない限りは安泰ではなさそうです。ギャンブルと酒などで溶かしがちですから。


大衆演劇はお約束とテンプレの世界なので、お年寄りにとっては程よい世界なんですよ。


テレビをつければ知らないタレントが雨後の筍のように有象無象、出てきては消えて、せせっこましいじゃないですか。


紅白歌合戦に出てる歌手でさえ、誰やねんみたいな人ばかりですし。昔みたいに演歌勢がずらりと出て、毎回同じような曲ばかり歌ってる時代ではないですから。そんなの、きょうび石川さゆりくらいですよ。北島三郎とか細川たかしなども出てないですし。


大衆演劇の世界は座長は基本的に不動ですからね。余程のことがない限り、出続けてますし。そして、同じような衣装と変わり映えのしない芝居と舞踊ショーで毎回お茶を濁しがちですから。


それでも、見続けてしまうのが大衆演劇なんです。中毒性がありますからね。


良くも悪くも変わらないのが大衆演劇ですから。


まあ、流石に変わらなさすぎて、このままだとヤバいという危機感、焦燥感が業界内でも巻き起こってますけど。


でも、大衆演劇には黒船も来ないからね。外国人劇団が現れたりとかしませんから。半世紀前と本質的には変わってませんし。梅沢富美男や里見要次郎がやって来たことと今の芝居や舞踊ショーが全く違うことはないですからね。基本的にテンプレなんです。


ドラスティックな変化を好まないひとには大衆演劇はいいと思います。まあ、歌舞伎だとか落語などもそうですけど。大衆演劇ばかりが変わらないわけではございません。文楽も狂言も能も変わり映えしないですよ。


和泉元彌がプロレスに参戦したりはしてましたけどね。まあ、プロレスも変わり映えしない世界ですけど。


いっそのこと、健康ランドよりも老人ホームを回った方が需要ありそうですけどね。まあ、お金にならないからやらないんだと思います。有料老人ホームに入ってるようなお年寄りはほぼ老人ホームに払い込んでそうですし。自由なお金も無さそうですから。


先がない年寄りよりも若いファンを開拓しないと大衆演劇の未来がないんですよ。二十代とか三十代のファンを増やさないと役者のモチベが上がらないんでしょうね。業界の士気も低下してしまいます。


ちなみに年金が引き下げられてる現状では、年金暮らしのお年寄りが毎日のように観劇することは難しそうです。


うちの母親は大衆演劇以外に趣味がないひとなので、大衆演劇に連れてかないとボケそうですから。少し忙しくて放置したら、様子おかしくなりましたからね。


大衆演劇見せておかないと廃人になっちゃうんですよ。いずれは灰になりますけど。大衆演劇を見せてハイにさせておけば、延命できるかなと。


大衆演劇は延命措置みたいなものですね。劇場はホスピスみたいな感じです。


少し前までは大衆演劇の役者から元気もらえるなんて言ってましたけど、最近なんだか塞ぎ込みがちなんです。表情も虚ろになって、心配なんです。もしかして、ボケかけてるんじゃないかと思うときがあります。


最近は大衆演劇もコスパいいとは言えませんからね。歌舞伎より安いけど、映画より高いですし。


今までは週に一度か二度は行けた観劇も、体力的にも金銭的にも月に一度とか二度くらいが限度かも知れません。


毎日のように観劇できるバイタリティのあるリピーターを増やしたいところでしょうけど、他に生きがいのないお年寄りの拠り所としての役割も大衆演劇にはあると思います。


まあ、大衆演劇以外の趣味もできたら、それが理想的なんですけど。年を取るとそれも億劫でしょうし。