大衆演劇公式ガイドブックみたいなものがあるといいのに。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

大衆演劇公式ガイドブックみたいなものがあるといいのに。

歌舞伎町劇場にショー割を利用して舞踊ショーのみ観劇していた外国人カップルがいたんですけど、終始微妙そうでした。


逆の立場だったら、確かにそうなると思います。例えば、台湾か、中国か、韓国あたりに旅行に行ったとして、たまたま台北か上海か明洞あたりの劇場に入ってみて、中国人か韓国人がなんか踊っていたとして。言葉こそないけど、どういう風に観たらいいのか、盛り上がったらいいのか困惑するかも知れませんよね。


日本人だとしても、大衆演劇の世界観だとかお約束だとかを全く知らないで観たとしてもキョトンとしてしまうのではないか。そう感じたでござんす。


これは、大衆演劇ガイドブックだとか、解説動画みたいなのが必要なんじゃないかな。大衆演劇観劇ガイドみたいなやつ。


篠原でもなんか大衆演劇入門漫画みたいなの作ってますけど、なんか日ペンの美子ちゃんみたいな、進研ゼミの漫画みたいな感じで、イマイチ内容が伝わって来ないんですよね。


誰が見てもわかるような大衆演劇解説本だとかサイトがあればいいのになあ、とは思います。


芝居にしても来場者の8割くらいは分かったフリをしてるだけだと思います。登場人物はどういうひとなのかとか、今回の芝居の見どころだとか、見せ場だとか、説明があった方がいいと思うんですよ。


まあ、そんなこと知らない方が役者としては誤魔化せるので好都合なのかも知れませんけど。間違えても大半のお客さんにはバレないでしょうし。


特に謎なのが舞踊ショーですよね。なんとなく、ニュアンスを感じとってボーッと観てるひとが多いじゃないですか。


まあ、見どころは衣装と役者自身なのかも知れないけど。この曲をどういうつもりで踊ったのか、役者目線で解説入り動画とかあるといいと思うんです。野球の解説みたいな感じで。


この人物はおそらくこんな感じの人で、ここでこういう動作をしたのはこんな感じで、この流れからのタバコとか手酌とか。フィギュアスケートみたいに技の解説とかあればいいと思うんですね。


ここで客席に降りた。お花の回収モードだ。みたいな。


奥に贔屓が来てるので、このタイミングで花道を歩いていった、的な。


このお客さんは大体いくらくらい渡して、某劇団の花形にもいくらくらい渡してる、とか。


この役者はあの役者とできていて、実はあの役者と二股かけている、とか。


この子役は座長の隠し子で、母親はあの女優だとか。


大衆演劇の見どころがわかれば、ハマるひとも増えると思うんです。オフィシャルなところよりも、副音声でともすればピー音が入るようなところにこそ大衆演劇の真髄があると思うんですよね。


衣装の見どころだとか、もっと詳しい解説があればいいなと思うんです。時代設定だとか、人物像だとか。ついでに、役者の趣味だとかプロフィールだとか、最近はこんなこといっていたとか、マラソンの増田明美ばりの解説とかあるといいですよね。


そういう、痒いところにも手が届くような解説こそ欲しいんですよ。まあ、言える範囲で。大衆演劇にはグレーゾーンが多すぎますから。ピー音だらけで口外できない部分だらけですからね。


ピーピーピーですよ。長渕剛のろくなもんじゃねえ、ですよ。大衆演劇なんて。


でも、そんなろくでなしの部分にこそ、大衆演劇の魅力が詰まってるんですけどね。人間だもの。


大衆演劇とはそんな人間模様を楽しむための壮大なドラマ、叙事詩だと思っているでござんす。


だから、誕生日公演だとか、周年公演が盛り上がるんですけどね。お花がいくら付いたとかも含めて。


いっそ、観客動員数とご祝儀のおおよその金額なんかもアーカイブにして公開すれば盛り上がるのに。って、そんなの絶対アカンやつですよね。少なくても恥ずかしいし、多すぎても税務署に目をつけられそうですし。


劇団美山の天敵はおそらく税務署ですからね。ご祝儀もらいすぎですから。知らんけど。