大川良太郎46歳バースデー@新宿歌舞伎町劇場。
久しぶりに歌舞伎町劇場に行きました。これで4回目かな。値段が高いので頻繁には行けません。
大川良太郎の誕生日公演、普段は大阪でやりがちなので、東京での開催は珍しいような気がします。少なくともここ数年来やってないですよね。
はるか昔、都若丸が木馬館で誕生日公演をやったこともあるみたいですけど、今や幻。今みたいに人気がさほどなかった頃の話ですね。
かつては大川良太郎も木馬館に乗ってたんですけどね。木馬館は鬼門なのか、ここ数年乗ってませんね。
歌舞伎町劇場も開業から半年が経ち、LED映像の方も心持ちグレードアップしてましたね。それが一番のウリですから。
誕生日公演ということもあって大入が出てました。小泉たつみゲスト以来の大入だったとか。大入の基準が三吉演芸場スタイルなのか、なかなか出さないみたいですね。
篠原の大入は概念ですから。そもそも大入の数を張り出さないので、何枚なのか謎です。数えてる人とかいるんでしょうか?劇場の関係者か劇団くらいしか大入の総数は把握してないと思います。
ファンには開示されない大入の総数。
篠原演芸場と浅草木馬館の大入も張り出してほしいですね。できれば大阪みたいに1年間トータルで。掲示場所がないという問題もありそうですけど、袋貼るスペースがないならシールでもいいですし。
そういえば歌舞伎町劇場の大入、今月張り出してたっけ?確認し忘れました。歌舞伎町も大入の張り出しをやめたんでしょうか?一枚でもいいから三吉みたいに張り出して欲しいんですけど。
今回の出し物は「天草四郎」でした。
トキジロウばりに丁寧な解説をしたいところですけど、こちらのブログではかいつまんで解説しますね。
良太郎は海賊王で、要はその部下です。
嵐で船が転覆して流れ着いた先が天草でした。
隠れキリシタンに助けられて、なんか知らないけど四郎と名付けられて息子になっちゃうんですね。そこら辺は大衆演劇ですから。あまり深くは考えなくていいところです。
嵐山は天草の土地を狙っている武士で、キリシタン狩りに便乗して天草に攻め込むんです。
天草四郎となった良太郎が蜂起して戦うのが今回の話。平たく言えば島原の乱ですね。原城に立て籠って戦うアレです。
背景画像が今回の芝居の一番の見せ所でした。
もとい、良太郎を引き立てるための背景画像でしたね。大河ドラマに出ている大川良太郎みたいな感じでした。
良太郎が剣を振るたびに観客に歓声を上げて参加してほしいとのお達しがたくやからありましたね。つばきでしたっけ?なんでつばきなんですか?三代目繋がりでつばきなんですか?改名したみたいですけど、たくやでいいのに。
都若丸劇団のあきらも改名してぼたんにでもするんでしょうか?あきらでええやん。
たくやじゃあかんの?なんでつばき?つばきって武士の世界では縁起が悪いんですよ。ぽとりと頭が落ちるとかいって。
歓声を上げろと言われても、東京の客は大阪みたいにノリ良くないから。大阪のおばさんは頼んでもないのに舞台上の役者に話しかけたりとかしそうじゃないですか。それで芝居の進行が止まったり。役者も芝居そっちのけでアドリブ合戦になったり。
東京の客はぼーっとしてる人が多いんです。リアクション薄いんですよ。
花道サイドの客の反応があまりにも薄くて、良太郎が「誕生日祝う気あるんですか?」とツッコミ入れてました。
遠征客はノリノリ、なんとなく来たお客さんは薄いんです。薄いというか、タイミングを逃した感じですかね。ぼーっとしてたら歓声を上げるタイミングが来て、何もできずに終わってしまったんです。甲子園でいうならば、せっかくジェット風船買ったのに、ぼーっとしてたら7回裏が終わってしまったような感じですね。
確かに、ちょっといきなりでしたからね。ここで良かったの?ここだったの?みたいな。まあ、どのみちシャイなひとは声なんて上げられないとは思いますけど。
気がついたら芝居は終わってました。史実では島原の乱は鎮圧されますけど、芝居ではどうだったんでしょうか?なんか、玉虫色の終わり方だったような。勝ったとも負けたとも言えない、なんかよく分かりにくい終わり方でしたね。残尿感が残る感じです。キレが悪いとおしっこがパンツに漏れるアレですね。
良太郎いわく「やっぱり、こういう芝居は難しいですね。時代劇だったら楽なんですけど」とか言ってました。初演の芝居だとなかなか上手くは行かないのかも知れませんね。まあ、島原の乱は江戸初期なので、時代劇といえば時代劇なんですけど、いわゆる股旅物とか渡世物ではないですから、ちょっとファンタジックな芝居でしたね。大衆演劇を見慣れていないひとにもとっつきやすい芝居だったとは思います。
歌舞伎町だからといって、歌舞伎が原作の芝居とかやられたらなかなかキツいじゃないですか。歌舞伎ゆうてもいろいろありますけど。
大阪っぽいコクのある芝居だと思いました。コテコテまでは行かないけども、余韻を持たせようとするのが大阪スタイルだと思うんです。
それに対して東京というか、篠原の大衆演劇はキレ重視ですね。スパッとした展開やセリフの言い回しを好むのが篠原の大衆演劇です。
大阪はともすればクドイところもあるんですよ。アドリブだとかでハマり出すとそこからしばらく抜け出せなくなったりとか。本筋そっちのけでアドリブ合戦し始めたり。大阪大衆演劇あるあるです。個人的にはそれも好きですけど。
ラストはちょっと分かりにくかったけど、ネオ大衆演劇を垣間見ることができました。荒削りではあったけど。大衆演劇をいろんなひとに観てもらいたいという良太郎の思いがひしひしと伝わってきました。
そして舞踊ショー。良太郎は女形はなし。もしかしたら、イブニングショーで踊ったのかもしれません。
その代わりに三代目が女形から面踊り、さらには歌まで披露してました。このひとの場合、歌がメインですからね。
嵐山、久しぶりに観たんですけど、なんとなくカムイっぽいなと思いました。老けたカムイ龍虎みたいな。若い頃はカムイみたいな感じだったのかもしれません。カムイが老けたら嵐山みたいになりそうですね。そして、最終形態が錦はやと。
嵐山が老けて太ったら錦はやとみたいになるかもしれませんね。
まるでポケモン進化みたいです。カムイ、嵐山、錦はやと。三段活用ですね。
嵐山は踊りでしっぽり見せてました。嵐山ファンのマダムも何人か来てましたね。良太郎の誕生日公演なのに。
ジェネリックカムイですね。まあ、カムイがジェネリック嵐山なのかも知れませんけど。
カムイが先か、嵐山が先か。ニワトリとタマゴみたいな話ですよ。
まあ、どっちも微妙ですけどね。
ラストショーはTOKIOの宙船、背景画像の難破船は芝居との繋がりでしょうか。
嵐山劇団のわちゃわちゃ感が、なんとなく、劇団錦っぽかったですね。
いつもは写真不許可らしいけど、ハッピーバースデーの時だけは写真解禁してました。スマホのストレージが足りなくて写真撮れなかったけど。なので、スマホ買い換えるまでは写真アップは無くなると思います。悪しからず。
誰かのツイートで見てやってください。
あっという間の誕生日公演でした。
送り出し、わちゃわちゃしてたので、良太郎と要にだけ軽く挨拶しましたね。送り出しやらない劇団もあるけど、やった方がいいですよね。
グータッチが基本なんですか?大衆演劇の送り出しといえば握手だと思うんですけど。やっぱりコロナを警戒してるんでしょうか?そういえば、帰ってきてから喉が痛いのは気のせい?熱はないですけど。
うちの母親は体調崩していてしばらくは観劇できそうもないです。来月のユニ美もいけるか微妙ですね。
そういえば、歌舞伎町劇場でも美山の話をしきりしていたマダムがいましたね。良太郎の誕生日なのに美山、美山、美山。美山の話を聞かないときはないです。それくらい、美山が浸透してます。東京の大衆演劇ファンはほぼミャンマーに全員集合ですからね。
美山だよ、全員集合、状態になってます。
来月の錦之助、中野かずやもこのままだと厳しいかも知れませんね。