おっさんずラブリターンズの回収が刹那すぎるという話。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

おっさんずラブリターンズの回収が刹那すぎるという話。

おっさんずラブは向井理演じるはるたんをめぐる三角関係がテーマのドラマです。


おっさんズではなく、おっさんずなのがポイントです。おっさんのラブという意味です。マイネームみたいな感じですね。


はるたんを巡って林遣都演じる後輩の牧と吉田鋼太郎演じる上司の黒澤部長が争う、三つ巴のラブウォーズです。


おっさんといいながら、ガチでおっさんなのは黒澤部長くらいですけど。はるたんと牧はおっさんというよりも大人のBLですね。ボーイズというには流石に図々しいので、おっさんずになったんだと思います。


おっさんはいくつからおっさんなのか、その線引きは難しいですけど、見た目でしょうか?大衆演劇の場合、化粧してるのでよくわかりません。


おっさんおっさんしている役者も減りましたからね。40代の座長が中心で、彼らはおっさんだと口では言うものの、本心ではないと思いますし。


若葉しげるくらいになればおっさんを通り越してますけどね。もはや謎です。


なので、大衆演劇でおっさんと言っても、よくんからないです。まあ、長谷川武弥はおっさんだと思いますけど。流石に。


おっさんずラブは黒澤部長が引くことで物語は一応決着したんですけど、続編を望む声が多くて、映画化までされました。


さらに、はるたんと黒澤武蔵のみ同じ役名で出演して、舞台は全く異なるアナザーストーリーが放送されました。インザスカイですね。


でも、このインザスカイ、賛否両論でして、はるたんと牧が観たいという声がやはり多くて、その声に応える形で放送されているのが「おっさんずラブリターンズ」なんです。


前作の数年後の設定で、出演者もほぼ同じです。さらに2人、新たな出演者を加えて物語をうまくかき回しています。


続編ははやらないという定説がありますけど、こちらはどうなんでしょうか?


リターンズは物語にオトシマエを付けるために作られた作品だと思います。


はるたんと牧がくっつくハッピーエンドはいいとして、黒澤部長はその後どうなるのか、やはり気になりますよね。


アナザーストーリーであるインザスカイでは、はるたんと黒澤武蔵がくっつく最後になりましたけど。


それでもモヤモヤが止まらない視聴者が多かったみたいです。


物語のオトシマエ、それはハードボイルド。永遠の愛がテーマです。


新たに登場した2人組は公安の先輩、後輩という設定。はるたんにそっくりな後輩の死別、復讐というサイドストーリーと並行するようにはるたんと牧の話が続いていきます。


そこに、一度は離れたはずの黒澤部長が現れて一悶着があるんです。家政婦として2人の間に再び入り込むんです。家政婦というか、もはや小姑。


物語は進んでいるはずなのに、未だに引きずり続けるはるたんへの想い。未練。終わったはずなのに、終われない愛の結末。


それは、死。死が2人を分かつということです。


それを牧の元カレである武川がおむつパートナーというパワーワードで持ってにおわせるんです。おむつパートナーは狂言回しでもあり、伏線でもあったんですね。


黒澤部長は大人のイケオジとして、2人の上司として、自らのはるたんへの想いを押し殺して、2人を祝福するんです。


はるたんの幸せを願いつつも、やはり牧は恋敵、複雑な感情を抱いているわけなんですね。


新婚旅行、結婚式と2人のことを家政婦として、小姑として温かく見守ってはいるつもりなんです。


そして、物語は急展開。おむつパートナー、公安ハードボイルドの伏線が回収されるんです。


黒澤武蔵、余命1ヶ月宣告。それが先週のストーリーでした。


はるたんへの愛を消すことはできずに、結局は死を持って解決するしかなかったという話。


まさに、大衆演劇あるあるじゃないですか。なんか、不条理な死が多い大衆演劇の芝居の世界ですけど。


そして、黒澤部長ははるたんと牧たちの前から退場していくんです。


いよいよ今週金曜日、最終回ですね。亡くなったはずの黒澤部長はどうなるんでしょうか。


家政婦、小姑からどうなるか。まあ、予想通りですよ。大衆演劇あるあるです。劇団美山の芝居あるあるです。


黒澤部長がどうなるのか、おっさんずラブの最終回を観て確かめてください。


それにしても、刹那いですね。実に切ない。


人生とはあっという間ですね。刹那です。


悔いのない人生を送りたいものですね。