予備校も大衆演劇もやばとんです。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

予備校も大衆演劇もやばとんです。

かつての予備校の人気講師とはひと言で言うならば「厨二病」だったと思います。


なんかよくわからないけど、授業を受けているだけで途轍もないパワーがもらえるようなオーラを持ってました。それがカリスマ講師のカリスマたる所以だったような気がしますね。


ツッチーとか西谷とかなぜか授業中に歌い出したりして。決してうまい歌ではないのに、なぜか教室に一体感が生まれたりして。


まあ、彼らの絶頂期は生では知らないんですけどね。知ってるのは還暦過ぎたひとだと思います。マツコの知らない世界にも出ていた参考書博物館の館長だとか。


金ピカ先生とか立体パネルの菅野とか英語の原とかは館長みたいなひとが詳しいはずです。


吉野とか西きょうじ、接点tで有名な荻野とか、むっちゃんとか今井宏とバチバチだった仲本とか、どこからみても厨二病ですからね。予備校講師という名のエンターテイナーでしたね。


70年代の頃は大学教授などとの兼任講師か多くて、80年代になると学生運動に参加していたようなでもしか講師が現れました。80年代から90年代半ばくらいまでの約20年間ほどが予備校バブル期でした。


そして、90年代前後になるといよいよ厨二病講師が台頭してくるようになりましたね。その背後にはテレビや週刊誌などのマスコミがいて、彼らが予備校講師を特集し、紹介することで予備校というアンダーグラウンドな場所が一躍周知されるようになったと思います。


当時の予備校講師のギャラはプロ野球選手の年俸を超えるような講師もいたらしく、それも含めてセンセーショナルに報道されてましたね。


予備校を舞台にしたテレビドラマや映画も作られ、バラエティー番組に出演するような講師も現れました。予備校講師の中にはタレントのような講師もいましたね。今なら林修が有名ですけど、かつてはそんな講師がちらほらいました。


戦前に作られた研数学館や駿台に、戦後急成長した代ゼミや河合塾、そこに後発ながら急成長したのが東進です。東進とはいわばジェネリック予備校ですね。三大予備校の人気講師をヘッドハンティングすることで台頭しました。マスコミを使うのも上手かったですね。代ゼミよりも営業が優秀だったんだと思います。


そんな予備校も0年代になると少子化によって徐々に縮小、衰退の一途をたどることになります。


かつてのようにアホみたいには稼げなくなった予備校業界からはタレント講師やスター講師が生まれることはもうなくなりました。今のところ各予備校は予備校バブル期に若手だった花形講師によって辛うじて持ち堪えられてます。当時は三十代から四十代だった講師も今や還暦です。おじさんと言うか、おじいさんですよね。大ベテラン講師になってしまいました。


まあ、最近のジジイは意外とピンピンしてるので、還暦くらいだったら皇居の周りをマラソンしてたりしますから。あと10年くらいは大丈夫なんじゃないでしょうか。


三大予備校を制した太庸吉は引退し、性同一性障害をカミングアウトして女性になった河合塾のしぎょうも今年で引退するそうです。


吉野は引退したんでしょうか?西はYouTubeでは講義を続けてますよね。


予備校講師からYouTuberに転身したもりてつは先見の明があったと思います。代ゼミ富田の講義を受けて予備校講師を目指した、予備校の良かった時代を知る最後の世代ですよね。


かつての予備校講師の厨二病的なキャラクターってYouTuberが引き継いでるような気がするんですよね。ヒカキンってどこか富田みたいですし。


YouTuberって言ってもいろいろいるじゃないですか。教養系だったり、おバカ系だったり、迷惑系だったり、ピンキリですよね。予備校講師もそんな感じですからね。アカデミックな講師から、下世話な講師まで百家争鳴でした。


研数学館や両国予備校が潰れ、予備校文化の象徴的な存在だった代々木ゼミナールが地方校舎の大量閉校、大リストラを敢行し、ダウンサイジングしてしまいました。かつて大教室に500人以上も詰め込むマス授業で人気を博した予備校も浪人生の減少に伴い、立ち行きが行かなくなったことが背景にあります。


例えるならば、団体客を当て込んで大型化した地方の温泉旅館やホテルみたいなものですね。バブル崩壊によって社員旅行がなくなり、団体客も縮小して多くの旅館やホテルは廃業しました。鬼怒川温泉や水上温泉、伊香保温泉など、旅館やホテルの廃墟に悩まされてる温泉地、地方自治体は多数います。抜本的な解決策はないみたいですね。土地や建物の権利者がドロンしてしまい、誰なのかも不明らしく、取り壊しもままならないそうです。


代ゼミの場合は廃墟になることはなく、地方校舎は駅前の一等地にあったので無事に売却されました。京都校や名古屋校の跡地はホテルに建て替えられてますよね。江坂にあった大阪校や大宮校、横浜校とかは今は何になっているんでしょうか。池袋校は大学の校舎になりましたね。津田沼校は駿台が居抜きで使ってますよね。ちなみに、河合塾の津田沼校は研数学館の居抜きの校舎です。


代ゼミは先代の高宮理事長が一代で築き上げたもので、カリスマ経営者のトップダウンによって成り上がった予備校でした。なので、講師陣も様々なバックボーンを持つ人が集まったような気がします。イケイケドンドンだったんですね。


カリスマ講師陣を束ねるカリスマ経営者だった高宮理事長が亡くなり、オベリスクと呼ばれた新宿南口にあるタワー校舎のみ残りました。細かくいえば、札幌と新潟、福岡などもありますけど。今はかつて若手だった厨二病の花形講師がベテラン講師として辛うじて生き残り、なんとか持ち堪えている感じですね。一応、まだ残ってます。


河合塾は現役生向けにシフトしたおかげで堅調ですね。駿台も遅ればせながら現役生向けにシフトし、なんとかやってます。東進は宣伝が上手いですからね。宣伝と営業努力でうまくやってそうです。


少子化で推薦入学が増えたといっても一般入試はなくなりませんし、予備校や受験産業そのものがなくなることはないんです。ただ、受験生の数が減るとマンモス予備校はもはや持て余すんですよね。


廃墟ホテルみたいなものですよ。鬼怒川温泉や水上温泉に訪れる観光客は一応いますからね。ホテルや旅館も営業しているところはありますし。


代ゼミの場合は浪人生向けのマス授業をウリにしていたので、カリスマ経営者の手前、なかなかダウンサイジングできなかったんだと思います。今は世代交代してイメージを創新しようとしてますね。サピックスを買収したのが大きくて、代ゼミよりもサピックスの名前で売っていこうとしています。もはや、メインはサピックスですね。


ダイエーや西武セゾングループみたいなものですね。カリスマ経営者によって築き上げた企業はなかなか変えられないんです。ダイエーはイオングループに吸収合併して、西武は外資によって再建しましたね。西武ライオンズはすっかり優勝できなくなりましたけど。


大衆演劇も後継者不足で、衰退やむなしの現状ですけど、予備校講師もこんな状態なので、後継者不足という懸念材料がございます。


駿台も代ゼミも東進も支えているのは若手よりもベテラン講師陣です。若手もいなくはないけど、スター不在でカリスマ性も皆無です。小粒で、もはや講師の名前だけで集客することは困難だと思います。


かつての代ゼミは講師の名前だけで集客できたんです。東進はそこに目をつけたんですね。


もちろん、林修や安河内や金谷みたいに自前で実力派講師も育てたりはしてるんですけど。伊藤賀一もスタサプの前は東進に在籍してましたし。東進には講師を育てられる土壌はあるといえばあるんですけど、マドンナ荻野や金ピカ先生のような集客力はないと思います。林修はたまたまCMがウケただけですから。


かつての代ゼミには若手講師が育つ土壌が確かにございました。講師に憧れて講師になるひともたくさんいましたからね。あのもりてつが富田に憧れて講師になったみたいに。


いまの代ゼミにそんな土壌はないですし、講師を育成していかないとまずい状況ではあると思います。


また、コンプライアンスも求められる時代なので、厨二病講師だと不都合とは思いますけどね。生徒を殴るとか孕ませるとかは言語道断ですし。暴言も慎まないといけないと思います。


なんだかんだで予備校は講師次第だと思います。大衆演劇が役者次第、座長次第であるように。


大衆演劇も後継者を育成できないと、いくら劇場を建てても、芝居の脚本を工夫しても、いずれは集客できなくなります。


予備校の場合は講師に頼れなくなれば、あとはテキストの編集だとか、カリキュラムだとか、動画コンテンツだとか、カウンセリングとか、やり方もあるとは思いますけど、ぶっちゃけそれだけでは弱いですね。


「なんで私が東大に?」でお馴染みの四谷学院みたいに55段階システムをウリにしたとしても、そのシステムが功を奏しているというよりも、多分広告のインパクトが大きいんだと思いますし。


東進と四谷学院は広告がうまいんですね。みすず学苑は知らんけど。


それを考えると、講師の名前にそこまで頼らずに塾生を集めている河合塾はやはり凄いですね。さすが、教育に熱心な愛知県を本拠地にしているだけのことはあります。やばとんですね。


ちなみに、林修は愛知の東海高校出身です。今でも愛知に住んでるみたいですね。ベースは名古屋なんです。やばとんですね。


名古屋周辺にも数年前にやっと劇場ができましたよね。都若丸も今月乗ってるはずです。それまでは岐阜は柳ヶ瀬にある葵劇場くらいしかなかったですし。あとは、四日市の健康ランドに行くしかなかったですからね。


大衆演劇の場合は座長がほぼ全てです。講師がほぼ全ての代ゼミみたいなものですね。


講師の名前だけではもはや集客できなくなったのが代ゼミの最大の敗因だと思います。新たに人気講師を育成しないと、いずれは持ち堪えられなくなりそうです。


まあ、予備校に関していうと、もはや講師で集客する時代ではないのかな。ライフスタイルの変化も大きいですね。いつでもどこでも動画を観られる時代ですから。図書館でイヤホンとタブレットを使って動画授業を観ながら勉強している学生とかよくみかけますし。


大衆演劇こそ後継者を育てるべきとは思いますけど、大衆演劇の場合は観客動員数を稼ぐよりも、御贔屓に忖度しないといけないという少しめんどくさい状況があるので、要は御贔屓を満足されられて、かつスター性もある役者を育てないといけないという、まるで演歌歌手みたいな世界線がありそうですね。


演歌歌手も曲はかつてほど売れてなくても、まあ、なんとかなってるじゃないですか。


演歌の場合は反社との関係性なんかも取り沙汰されてましたし、さらに根深そうではありますけど。


大衆演劇を支えているのは四十代から五十代の座長が中心で、六十前後の大御所が様々なロビー活動という名の接待をすることによって成り立っているような気がします。三十代の座長で集客できるのは数えるほどしかいないですし。そう考えると、劇団美山はすごいと思いますね。


まあ、数年すれば里美たかしも40になりますけど。若いと思っていてもあっという間ですからね。


二十代で有力な後継者っていますか?


カムイ?奇跡の双子?ちいかわたかひろ?


なかなか厳しいと思います。宝海大空くらいしかパッと思い浮かばないんですけど、大空もぼちぼち三十代ですよね。


三十代にはまだまだ実力派座長らがいます。恋川純とか橘大五郎とか里美こうたとかスーパー兄弟とか。もう少しだけ大衆演劇もなんとか持ち堪えそうです。ただし、それより若い世代には有力な役者がいないんです。やばとんですね。


十代からがっつり育てた方がいいと思いますね。三咲暁人みたいな役者を。もう少し痩せて、顔が良かったら…


まあ、多少デブでもいいから動けるデブを育成するしかなさそうです。やばとんですね。


役者は太ったらダメなんですけどね。痩せないとダメです。


むっちゃんも痩せていたらモテていたかも知れないですし、あんなことしなくてもやりたい放題だったかも。歴史にifはないけど。あの辺りが代ゼミのターニングポイントになったような気が少しだけしますし。もう20年以上も前の話ですけど。


数年前に亡くなったのにむっちゃんのブログやホームページは更新されてるというのもちょっとオカルトですけどね。やばとんです。


どうやら、残ったスタッフが運営を続けてるみたいです。金ピカ先生と違って最後はぼっちにならなかったのは唯一の救いなのかも知れません。