なぜ、京都に大衆演劇の劇場がないのでしょうか?
大阪にはアレだけ大衆演劇の劇場があって、その隣の奈良県や兵庫県にも大阪圏ということもあって大衆演劇の劇場がありますよね。
そして、和歌山にも大衆演劇の劇場が存在します。滋賀にさえおふろカフェがありますし。
それなのに、京都には大衆演劇の劇場が存在しません。何故でしょうか?京都には太秦映画村があるのに。大衆演劇って太秦っぽくはないですか?少しだけ、太秦っぽさもあるじゃないですか。
まあ、時代劇自体が既にオワコン化してますけどね。大河ドラマを除いたら、ケーブルテレビかローカル局の再放送くらいしか流れてません。
時代劇ってワンパターンのマンネリ、テンプレなんですよ。時代考証なんかもしっかりしてるようで雑ですし、それを逆手に取って新幹線を登場させている時代劇があったくらいですから。
現代人がなんとなくイメージする江戸時代を舞台にした芝居、それが時代劇なんです。だって、当時の映像なんて残ってないからね。なんとでも脚色できるんです。なんとでもできるということは、どうにでもできるんですけど、時代劇ファンって保守的なひとが多いので、あまり奇抜なことをするとクレームになるみたいですね。
製作費もかかる、偉大なるマンネリのために続けるというのも厳しくなり、なかなかスポンサーが付かなくなったというのが現状だと思います。それで、民放は時代劇からほぼ撤退しましたね。たまに必殺仕事人の特別版をやる程度です。それも東山紀之の引退で今後どうなるんでしょうか。
志村けんが亡くなったことで、コントとしての時代劇も終わってしまいました。
テーマパークとして太秦映画村がどれくらいのポテンシャルを維持しているのか、ですよね。京都という観光地において、見どころが沢山ある中で太秦に行くというのは。嵐山のついでに行くパターンでしょうか。
ところで、京都にはなぜ大衆演劇の劇場がないのか。大阪から新快速に乗れば近いですよね。おけいはんに乗れば京橋まで近いですよ。阪急でも行けますし。
これだけ京都と大阪は距離的にも近いのに、大衆演劇の劇場ができないのはなぜなのか。
B級グルメ、B級映画みたいな大衆演劇は京都ではウケないからでしょうか?
京都にも吉本興業の劇場はありますし、天下一品も餃子の王将もございます。三文芝居だからウケないということはないと思いますけどね。
京都と大阪の間には越えられない壁がありそうです。文化的なものなのか、生理的なものなのか、大人の事情なのか。
まあ、舞妓だとかがいる京都で女形といっても、なんか色褪せてしまいますよね。映画村くらいだったらともかく、大衆演劇程度だとやはりエンタメとして弱いのかも知れません。
大阪だってUSJとかあるのに大衆演劇の劇場はたくさんあるやん。
大衆演劇とはそもそも普段使いの場所ですから。銭湯みたいな場所なんですよ。観光がてら、非日常を楽しむために行く場所というよりも、日常の中にある演劇、それが大衆演劇なんです。
非日常を求めるならば歌舞伎でいいじゃないですか。さらにいうと太秦もありますし。
大衆演劇のターゲットにするべき対象は観光客だとかましてやインバウンドではないと思います。
浅草木馬館はかつては観光客がよく入ったそうです。黙っていても観光客も入るから集客に苦労することはなかったみたいですね。
いま、観光客は木馬館前で写真は撮るものの、中にはなかなか入らないみたいです。
娯楽の多様化によって、至るところにエンタメで溢れてるじゃないですか。チームラボだとかすみだ水族館だとか。さらにはスマホで映画も観れますし。
1時間だとか細切れにすれば入ってくれるかも、なんて思わない方がいいです。スマホ依存症のひとは30分でも耐えられないんです。映画館でスマホ開くひとかいるくらいですから。
インバウンドに関していうと、かつて歌舞伎町にあったロボットレストランはそこそこ集客していたみたいです。結構高い値段取ってたみたいですけどね。レストランいいながら弁当が出るくらいだったみたいですけど。
歌舞伎町劇場もいづれはロボットレストランばりにインバウンドの集客が見込める気配はあるんでしょうか?
まず、芝居に関しては難しいと思います。次に舞踊ショーなんですけど、大衆演劇の舞踊ショーってクセが強めなので、一期一会で観ても何が何だかわからないと思います。何度か観てるうちに徐々に浸透していくものですから。ラーメン二郎みたいなものですよ。
大阪のおばちゃんが雑に観ながら楽しむようなものを、インバウンド狙いで集客しようというのはなかなか厳しいと思いますよ。
ロボットレストランはディズニーの電飾パレードみたいなノリでボーッと観れると思いますし。インスタ映えもしただろうし。
大衆演劇をSNSに上げて楽しんでる人って限られた沼くらいですからね。さらに動画撮影は禁止にしてるじゃないですか。インスタって動画中心ですからね。曲の著作権とかもありますし、いろいろ障壁が高そうです。
大衆演劇で集客するためには座付ファンを増やすこと、集客力のある人気劇団を乗せること、これに尽きます。
インバウンドだとか、団体客狙いだとか、そんな付け焼き刃で劇場運営が維持できるとは到底思えません。半年限定ならばともかく、何年も続けていくつもりならば、どうしたら劇場ファンを増やせるか、人気劇団を招聘できるのか、そこに腐心するべきです。
人気劇団は呼べないからなんとか気合いと根性で集客しようとかいうのは無謀ですよね。木馬館も集客力がある人気劇団は囲い込んでますし。そのおかげで篠原組の劇団も公演することができてるわけですから。
観光地に劇場を建てれば、観光客と団体客とインバウンドでうまく回るんじゃないかというのは取らぬ狸の皮算用というやつですね。
そもそも、インバウンド頼みの観光業という構造自体がヤバいわけです。日本人が国内旅行でカネを落とさないから、観光地はどこもかしこもインバウンドにすがるしかないんですよね。
その結果、鬼怒川には廃墟ホテルがたくさんありますよね。かつて団体客が観光バスに乗ってたくさん訪れたという温泉街も軒並み寂れてます。これは気合いと努力と根性だけでどうにかなる話ではないと思いますね。内需拡大を諦めてインバウンドに全振りしている自公政権の責任は大きいです。政治がアホだから、廃業するホテルが増えてるわけですから。
大衆演劇に助成金とか一体どれくらい出ているんでしょうか。今の日本には助成金頼りという産業はたくさんありますよね。農業然り。
とりあえず、座付ファンを増やすこと、人気劇団を招聘すること。それでも厳しいわけですから。
濡れ落ち葉
焚き火にならぬ
紅葉かな
常連に
支えられての
劇場よ
ところで名古屋のレゴランドとか大丈夫なんですか?先日もなんかやらかしたみたいですけど。
年パスを持ってるお客さんに向かって不正利用疑惑をかけて寒い中待たせていたにも関わらず、間違いとわかっても謝罪せずに知らん顔したとか。
それに関して社長自ら謝罪ツイートを行うも、的外れなツイートだったので削除することになったとか。
レゴランドならぬエゴランドだとか揶揄されてましたけどね。大丈夫なんでしょうか?
ところで、なぜ京都には大衆演劇の劇場がないんでしょうか?