入試英語パラグラフリーディングのファイナル田中眞紀子。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真冬のソナタ★

入試英語パラグラフリーディングのファイナル田中眞紀子。

共通テストの英語のリーディングが難しいという声がちらほら聞こえてきます。


そんなの今井宏のパラグラフリーディングを使えば鎧袖一触ですよ。


ホントなんでしょうか。


パラグラフリーディングとはスキミングとスキャニングですよね。夜明けの、それはスキャット。由紀さおりですよ。由紀さおりは全く関係ございません。


今井宏が授業中にたまに「にゃごにゃごちゃん」と発言するのは、飼ってる猫が突然降臨するからだとか。猫に取り憑かれているんですね。


スキミングとは必要な情報だけザッと読むという意味です。スキャニングはそれらを使って問いに答えることですね。


つまり、必要な情報だけ掬い取って、それを使って情報の取捨選択を行うことですね。


6000語を超える英文を80分で読み解くためには全部読んでたら間に合わないんです。


まあ、今井宏はパラグラフリーディングを提唱して自分の講座の宣伝に利用するだけで、パラグラフリーディングそのものを大成することなく逃亡してしまったひとですけどね。


今から20年ほど前に入試英語の長文化に対して、ただ文をスラッシュを切って直読直解するだけではダメだ。これからはパラグラフリーディングだと。


言うだけ番長に終わってしまったのが残念です。最後に「これからはパラグラフライディングだ」という迷言を残してドロンしてしまいました。


パラグラフリーディングも大成できなかったのにパラグラフライディングと言われても。まるで、小保方のスタップ細胞みたいになってしまいました。スタップ細胞は存在するのに、それを再現することはできなかった。再現性がなかったんですね。


パラグラフリーディングは受験生が再現することができなかったので、結局は下火になってしまいました。


その後、情報構造だとか、ロジカルリーディングだとか言い出すひとも出てきましたが、結局最後に残ったのは正統派と称する構文主義でした。読むための英文法だとか言われるやつですね。英文を構造分析していくやつ、精読ができれは自然と速く読めるようになるというやつです。


構文主義は再現性は高いので受験生も納得しやすいのですが、それ自体が目的化すると間抜けになるという側面もございます。かといって、欧米人がやっているスキミングとかスキャニングは多くの日本人の受験生にとっては再現することが難しかった。そもそも、読書経験がないので、ピンと来なかったんだと思います。


なので、「せめて音読くらいはしようね」と変わっていったみたいです。安河内も今井宏も音読をゴリ押ししています。それがベターだったんですね。


受験におけるパラグラフリーディングは完全に失敗でした。教授法を大成するまえに何となく導入してみたところ受験生が混乱するだけで、却って成績を下げることになったとか。そもそも、学力が低いひとにパラグラフリーディングなんて無理なんですよ。ある程度読めるひとが暇つぶしにやる分にはいいかもしれないけど、受験生はそんなに暇ではないでしょうし。


社会人向けにパラグラフリーディング講座とかやってみるといいかもしれませんね。パラグラフリーディングを途中で投げ出した罪滅ぼしとして。


庵野秀明でさえ、エヴァンゲリオンを作り直しましたから。元々アレは四半世紀前に途中で投げ出した作品ですからね。劇場版で四部作にして完結させたのはエヴァという作品に対する罪滅ぼしだと思います。クリエイターの矜持ですね。


今井宏からは構文主義の権化だと揶揄された薬袋義郎は予備校退職後にリーディング教本シリーズを刊行することで英語構文の判断枠組であるフレームオブリファレンスを一応、大成させました。


なので、今井宏はパラグラフリーディングを大成させて欲しいです。福崎伍郎も中澤一も大成させることができなかったパラグラフリーディングを受験生が再現できるレベルにまで昇華してほしいです。


現代文笹井の「なぜ何がぐー」と今井宏のパラグラフリーディングは死ぬまでにちゃんと完成させてくださいね。


木原太郎のスクラッピングという本文を全く読まずに問いを分析するだけで答えるという荒技もありましたけど、著作化はしませんでしたね。彼が残した受験参考書関連の著書はセンター英語だとか比較的無難な文法を中心とした英語教授法でした。


スクラッピングこそ木原太郎の真骨頂だと思いますが、そこは秘授口伝にしてしまいました。今井宏もよもや、パラグラフリーディングを口伝のままにするつもりではないですよね?


ちなみに、代々木ライブラリーから3冊のパラグラフリーディング関連の著書は一応は出してますけど、あくまでも読み物程度のものに過ぎないので、アレを読んだところで再現性は無きに等しいですね。なんとなく、わかった気にはさせてくれますけど。漫談みたいなものです。


スキーに例えるならば、手取り足取り教えるのではなく、名人がただ頂上から滑る様子を傍目で眺めているだけみたいな。それでど素人がスキーを滑れるようになるわけがないです。


スキーがある程度滑れるひとならばともかく、リフトにも乗ったことがないようなひとをいきなり上級者コースの山頂に連れ出したところで何もできないですよね。山頂に取り残されるだけです。


今井宏のパラグラフリーディングは環境ビデオみたいになっていたように思われます。なんとなくボーッと見るぶんにはいいけど、そこから学びだとか気づきはどれだけあったのだろうか。うちに持ち帰ったところで復習できたのだろうか?再現性が低ければそれも難しいですよね。


結局は音読としてカラダで覚えるしかなかった。パラグラフリーディング自体はあまり参考にはならなかった。頭に残ったのは雑談くらいだった。


パラリーは今井の罪

それを許さないのは受験の罪


要は受かってナンボですからね。受かればいいんですよ。受験なんてものは。


問題は受かったあとの話ですよね。そういえば、スキミングだとか、スキャニングだとかあったっけ。どうすればいいんだろうか。


いきなり上級者コースの山頂に立たされるわけなんです。雄弁な欧米人を前にして、どうする日本人。


溺れるものはパラをも掴む。


泳げるようになるためには溺れてみなくちゃ。


渡辺美里がそんな曲を歌ってましたね。