ほぼテンプレのコピペだった時代劇、演歌、そして、大衆演劇。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

ほぼテンプレのコピペだった時代劇、演歌、そして、大衆演劇。

水戸黄門、遠山の金さん、暴れん坊将軍、必殺仕事人など、かつてテレビでは時代劇シリーズが必ず放送されてました。


でも、アレって筋書きはほぼテンプレで、内容もほぼコピペでしたよね。


毎回お約束の展開に決まり切ったストーリー。安心して観ていられるけれども、何年も観てると流石に飽きませんか?


たぶん、演じている役者はもっと飽きていたような気がします。まあ、演技には正解がないので、何回やっても気付きだとかあったとは思いますけど。


由美かおるも毎回入浴シーンでどういう風に魅せようとか考えていたのかも知れません。知らんけど。


時代劇というコンテンツは偉大なるマンネリでしたね。まあ、志村けんは続けることに意味があるという哲学を持っていたので、志村けんのコントはどこか時代劇にも通底していて、その代表作としてバカ殿様があるんですけど。


演歌も言わばほぼテンプレの世界で、コード進行から歌詞に至るまで、お約束のカタマリでしたね。誰が歌ってもあまり変わり映えしなくて、カラオケで歌いやすいという利点はあれど、耳に残るのは昔のヒット曲くらいで、その後にリリースされた曲などはどこか二番煎じっぽくて、ワンパターン。


石川さゆりが津軽海峡と天城越えのローテにしたのもわかる気がします。他の曲はもういいや、と振り切ったんでしょう。


小林幸子は曲よりも衣装に全振りしてましたから。もはや、大衆演劇の舞踊ショーですよ。


大衆演劇の舞踊ショーは衣装が9割ですからね、ぶっちゃけ。衣装が貧相だと誰も写真撮らないですし、マダムのトイレタイムになりますから。


時代劇も演歌もほぼテンプレ、ほぼコピペでした。テレビの黎明期から勃興期である昭和40年から50年代半ばくらいまではそれで良かったんです。コンテンツの大量生産しないといけませんから。たくさん作ってリリースするにはどうしてもテンプレになりますよ。


かつてファミコンではクソゲーが横行しましたが、それもテンプレのようなゲームが市中に大量に流通したからです。何を出しても売れるのならば、やっつけ仕事みたいなゲームが増えますよね。シューティングゲームに格闘ゲーム、そして落ちゲーと呼ばれるパズルゲームなど、ほぼテンプレ、ほぼコピペでした。


ロープレは作るのに手間がかかるので、テンプレでは作りにくそうですけど、それでもドラクエもどきはたくさん作られました。桃鉄の元は桃太郎伝説というロープレでほぼドラクエでしたし。まあ、桃太郎はまだマシな方でしたけど。


ファイナルファンタジーのファイナルってスクウェアが本当にファイナルのつもりで出したゲームだったそうです。アレは起死回生の一撃だったそうです。玉砕覚悟だったんですね。


一方で、大衆演劇もほぼテンプレのコピペです。毎日公演して日替わりなんだから、当たり前ですよ。稽古不足でも幕は待ってくれないんです。恋するお客さんはいつでも初舞台ですからね。まさに、夢芝居ですから。梅沢富美男ですから。


なので、飽きられるのは自明の理なんです。芝居も舞踊ショーもほぼテンプレのコピペですから。


大衆演劇は芝居を観に行くというよりも、役者に逢いに行くと言われています。役者が好きな人は芝居が例えマンネリでも行きますからね。


ファミレスやマクドナルドに行くようなものですよ。ラーメン二郎に行くようなものですね。バカ舌ならば、慣れ親しんだものを毎日でも食べられますからね。


アイドルに歌唱力なんか期待してないでしょ?ペンライト降って、客席で声出して熱狂していればいいんだろうし。


そうなると、いずれはコアなファンくらいしか集まらなくなります。劇団のフアンでほぼ最前列は固まります。後ろの方はスカスカで、夜の部は家事があるから出られなくなったりして。


そして、劇団フアンが来ない夜の部はガラガラになり、幕を開けたくても開けられなくなるのが大衆演劇あるあるですよね。


マダムには家族がいますから。流石に旦那さんをほったらかしにして観劇とか無理ですからね。さらには親の介護があるのかも知れませんし。


独身の若い女性を夜の部に引っ張れないか、大衆演劇の懸案事項だったりします。でも、独身女性ってジャニーズとか韓流アイドルとかに流れちゃいますから。あとはホスト狂いとか。


なかなか大衆演劇には流れて来ませんね。そもそも、若い女性をターゲットにして来なかったわけで。おばあちゃんに連れられて来た娘を芋づる式に引きづり混むくらいしかなかったんです。それじゃなかなかウナギはかかりませんよね。定置網みたいなものですから。


若い女性を一本釣りしたいと思ってもライバルはK-POPだったりしますからね。そこまでビジュアル良くないですし。


一方で、テンプレだとかコピペと言われていた芝居をなんとかしようと躍起になっているのが篠原の新風公演だと思います。オリジナルの芝居を魅せることによって大衆演劇の付加価値を上げようとしているんだと思いますね。たぶん。


でも、前述した通り、芝居が好きで大衆演劇を観に来ているお客さんが年々減ってるんです。本来ならば、質の高い芝居、舞台を魅せることでお客さんが増えてくれることが理想的な展開なんですけど、娯楽の多様化、ボーダレス化が進んでますから。なかなか劇場にまで足を運んでくれるひとがいないんですよね。


浅草木馬館前はインスタ映えするので撮影スポットとしてはなかなか人気ありますけど、劇場の中まではなかなか入ってくれないというのが現状です。


やはり、かつての梅沢富美男みたいなスターが現れないとご新規のお客さんを呼び込むのは厳しいかも知れませんね。


なにか、バズればいいんですけど。