三吉演芸場は地味なのか? | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真夏の夜の夢★

三吉演芸場は地味なのか?

東京で大衆演劇といえば、ほぼ篠原なんです。


名古屋でクルマといえばトヨタじゃないですか。広島でクルマといえばマツダで、カープですよね。篠原もそんな感じですね。


大阪で巨人ファンなんて言ったら肩身が狭いなんてもんじゃないですよね。大阪でもんじゃ焼き食べるようなもんじゃ。


東京で非篠原な大衆演劇を観ようしたら、横浜の三吉演芸場で観るしかなかったんです。それに加えて、新宿歌舞伎町劇場がオープンした感じです。


あとは、茂原の太陽の里か、那須の大江戸温泉鳳凰座くらいですね。センターですけど。


川崎大島劇場は若水照代のお膝元だったので持ち堪えていたような気がします。なので、あそこはちょっとだけ異質です。独特の雰囲気があって、あの梅沢富美男でさえ、未だに近くに来たら挨拶するくらいです。


三吉演芸場の芝居は篠原に比べると地味に感じるかも知れませんが、それは篠原ほど圧が強くないので、劇団も役者も気を抜いて公演できるからなんじゃないかと思います。月曜日休みですし。


なので、大衆演劇の大スター役者である若丸もホームの大阪に比べると多少手を抜いてるような気がしなくもなかったり。まるでセンターでやる感じですね。


大衆演劇あるある。センターだと露骨に手を抜く。圧がないと役者はふやけるみたいです。二月、三月は美山も骨休みですね。


学生の自主性になんざ任せたら勉強なんてしないですよね。進学校でもそうですから。プロ野球も管理野球の方が強くなるんです。広岡監督がその代表ですね。管理野球は現代にそぐわないとは言われてますけど、阪神を見る限りだと自主性に任せたらふやけそうです。タニマチが沢山いてスポイルしますから。藤浪がその典型例ですね。


三吉演芸場の芝居は嫌いではないです。確かに、篠原で観る芝居に比べたら張り詰めた雰囲気は一切ないですが、そのぶん役者もリラックスしてますし。観てる側もボーッとみれますからね。まるでプロ野球の消化試合を観ているような感覚で観られます。それはそれで良いじゃないですか。


緊張感の篠原と、脱力感の三吉。見比べてみるといいと思います。


新宿は非篠原ですけど、どういう方向性でやっていくのか、まだ定まってなさそうです。値段に見合ったプレミアム感なり、お得感を出さないと集客は厳しそうですね。例えば、ウェルカムドリンクサービスくらいしても良さそうですけど。