翔んで埼玉を観てきた。
翔んで埼玉は元々はパタリロの作者が短編として書いたなんちゃない作品のひとつだった。
それがSNS時代になってバズり、映画化までしてしまった作品である。
埼玉ディスりが話題になり前作はまさかのヒット、急遽続編が作られることになった。
ガクトが体調不良とかで撮影が延期になり、公開も遅れたらしいけど。
今回の舞台は滋賀。翔んで埼玉の関西版である。
琵琶湖県と言われ、琵琶湖くらいしか印象にない滋賀県。和歌山、奈良まで巻き込んで、田舎ディスり合戦が繰り広げられる。
ひと言でいえば、くだらない作品である。まあ、アチャラカみたいなもので、お金かけて映画にしたら多分、翔んで埼玉みたいになると思う。低予算で芝居にしたら大衆演劇になるのではないか。
なので、アチャラカだと思って翔んで埼玉を観ればいいのではないか。爆笑することはなくても、失笑に苦笑混じりのなんとも言えないシュールな面白さがある。ガクトというトリックスター、独特のクセがあるキャラクターを活かした作品ではないだろうか。
ガクトを観てるとホワイティーことキサキリョーになんとなく似てるなと思った。
ガクトの白い歯がホワイティーキサキと重なってみえたのだ。
奇しくも先月は尼崎の劇場で公演していた。タイムリーである。まるで、この映画の公開に合わせたかのようだ。
ガクトをホワイティーキサキだと思いつつみてみるのもいいかもしれない。
久しぶりに藤原紀香を見た。かつての人気女優もすっかりおばさんマダムになり、いい味を醸し出していた。大衆演劇の女優みたいな風貌があった。
ゆりあんだとか脇を固める役者も抜かりないなと思った。ラストははなわがエンディング、ミルクボーイの漫才まで添えて。
肩の力を抜いて観るといい。昨日は千円デーだったので満員だった。大衆演劇と同じで、このような作品はチープに観るのがいいのだ。大衆演劇はチープさこそ魅力であって、大枚叩いて見るようなものでは決してない。
3000円越えたら大衆演劇ではないような気がします。大衆演劇に3000円以上は出せねえ…
どこかの劇場で観てやってくだせえ、でRの法則。