足立の花火と北千住寿劇場。そして、西高東低に。 | 大衆演劇西高東低ブログ☆川崎大島劇場真冬のソナタ★

足立の花火と北千住寿劇場。そして、西高東低に。

足立の花火に70万人が殺到したとか。


数字、持ってませんか?大衆演劇の大入の枚数みたいに持ってませんか?


大衆演劇あるある。大入の枚数はザル。そもそも、枚数とはなんぞや。ザルそばじゃアルマーニ。冗談じゃアルマーニ。


大入の枚数とかいうアバウトさ。大衆演劇クオリティー。


観客動員数をきちんとカウントして、シンかんげきには各劇場の毎日の観客動員数を載せるとか。


そんなことしたら、業界も騒然としますよ。人気盛ってるのがバレる劇団とか続出…


たーまやー。



大衆演劇は盛ってナンボの世界やねん。


大衆演劇における大入とは概念ですから。


まあ、大入にしたろ。小屋主の匙加減。カンピュータ。ミスター長嶋もビックリ。


浅草木馬館や篠原演芸場みたいに大入なんて張り出さないくらいがいいのかも。所詮は匙加減、目分量であるのならば。


きちんと数値化しなければ、売上なんて伸びるわけないじゃないですか。武士の商法ですよ。


それなのに値上げとか。劇団にはあまり還元されてなさそうな謎の値上げ。


ゲスト抜き、特別イベント抜き、オール千円でどれだけ1か月の動員数を稼げるのか。


実験してみたらいいとは思うけど、そんなことしたら大衆演劇の現状が浮き彫りになるだけなので、多分誰もやらないし、やろうともしない。


大入の枚数はあくまでも目分量。まあ、これくらいなら大入カナ?西野カナ?みたいな。


大衆演劇のトリセツ。大入は小屋主の匙加減。小屋主と仲良しの劇団ならば、もりもりしてくれたり。夢がもりもり。森脇健児です。一応、ボクサーのライセンスは持ってます。



そんな夢はもりもりな大衆演劇ですけど。人気劇団は片手で数えるほど。神7とかそんなにいるのかな?光GENJIスーパーファイブくらいじゃ。


光GENJIスーパーファイブってなんですか?内山田洋とクールファイブみたいな昭和感。


光GENJIとSMAP、V6、TOKIOってそんなに年齢変わらないんですよ。それなのに、光GENJIが過去の人みたいに見えるのは、光GENJIとそれ以降の売り方を変えたからなんです。


光GENJIは基本的には曲をヒットさせて歌番組に出して、Myojoだとかで売り出す、王道のアイドル路線。


SMAP以降はバラエティー番組からテレビドラマなどにばんばん出してから曲も売り出すやり方。


それで、アイドルの寿命が飛躍的に長くなったんです。四半世紀持ったからね。もはや、アイドルなんて言っていいのか。実年齢は、おじさんですからね。


まあ、ジャニー喜多川のやってたことは全くブレなかったんですけど。裏は同じというね。


まあ、時代の変わり目ですね。音楽番組が消えて、レコード大賞も形骸化して、紅白まで微妙になりつつある今とは全く違うんですね。


演歌が消えて、ジャニーズは膨らんだ。氷川きよしは限界突破。


そのうち、ジャニーズからりゅうちぇるみたいなひとが出てきたりして。


まあ、実際たくさんいるんだろうけど、ジャニーズは辞めたら業界から干されるから、そもそも出て来れなかったり。


ジャニーズ辞めてから売れたのなんて、川崎麻世と反町隆史くらいじゃないですか?


ジャニーズ時代は野口隆史の名前でやってたんです。


川崎麻世はムジョッコンの日本語カバーを出してますけど、全く売れませんでしたね。韓国語じゃないと売れないという謎のムジョッコン。


かーぎやー。



今年の足立の花火、たまたま朝のNHKで「今日は足立の花火です」とか言ってたんで、思い出したんです。


そういえば、足立の花火だったっけ。


ヤマザキ春のパン祭りみたいな感覚ですね。今年も始まったーみたいな。


夏の始まりは足立の花火からなんです。


そこから、葛飾、隅田川、そして江戸川、板橋と花火大会が行われるんですね。


かつては東京湾でも勝どきのあたりで花火大会やってたんですけど、オリンピックやるから中止とかいって、どさくさに紛れてフェイドアウト。


大衆演劇の役者ドロンみたいな東京湾大華祭でした。尺玉も打ち上がるし、なかなかいい花火だったんですけどね。



足立の花火はどちらかというと地味な印象で、江戸川の花火に比べると霞んでいる印象でした。


江戸川の花火は1時間半くらい上げるんですけど、足立の花火は1時間ですから。


今年は開催がたまたま土曜日だったけど、7月20日固定で、平日開催もあったり。




打ち上げ場所も北千住の荒川河川敷で、地味なんですよ。東武伊勢崎線ですからね。東武スカイツリーラインとか名前を変えたところで、群馬や栃木を結ぶ、芋っぽい路線ですから。北千住はそんな東武線の最前線なんです。


終点の浅草は別にターミナル駅ではないですからね。かつては東京随一の歓楽街でしたけど、戦後は渋谷、新宿に流れて行きましたから。


大衆演劇の劇場も歌舞伎町にできますし。



北千住にはかつて寿劇場という立派な劇場があって、東京の大衆演劇の古き良き時代を体現するかのような劇場でした。


昭和53年に閉館。地上げみたいです。劇場なんてやってるよりも、マンションにした方が儲かりまっせ、みたいな。長いこと裁判で揉めてたみたいですけど、結局閉館になりました。


小岩湯宴ランドもマンションになりましたけど。


木川劇場をマンションにしたら、あのたこ焼き屋も潰れちゃうのではないですか?



ナイアガラ。会場まで行かないと観られないやつですね。打ち上げ花火だったら西新井とか離れた場所からでも見えるんですけど。



北千住の寿劇場と入れ替わるかたちでオープンしたのが浅草木馬館なんです。


木馬館自体は由緒ある建物らしいですけど、大衆演劇の公演が始まったのは昭和53年なんですね。


寿劇場がなくなれば、十条くらいしか残らなくなりますから。大ピンチだったんです。


大阪の大衆演劇もその頃は今みたいに賑やかでもなかったみたいですし。劇場の数も減っていたみたいです。



浅草木馬館の成功によって大衆演劇の灯火はなんとか消えずに済んだんです。


まさに、浅草の灯火ですね。



浅草木馬館を維持するために関西や九州から人気と実力がある劇団を誘致したら、東京の大衆演劇がトコロテン式に追い出されたという皮肉。


それでも、深水しずおあたりが生きていた頃はまだ切磋琢磨していたんですけどね。


関西のイケイケ、アゲアゲパワーには勝てませんでした。里見要次郎の絶頂期とか、今の劇団美山よりも凄かったですからね。



その後も姫京之助に市川千太郎、恋川純弥ひ近江飛龍、小泉たつみと関西から人気劇団が続々と掛かるようになり、気が付いたら東京の劇団は小岩に移ってました。


隅田川から江戸川に東京大衆演劇は押し出されたんです。


小岩湯宴ランドのオープンは平成3年ですね。劇団松が柿落としで、桑田劇団、金井劇団などなど、東京の大衆演劇のメッカになりました。


まあ、年に2回くらいは関西や九州の劇団も乗ったりはしていたみたいですけど。


最後の方は劇団天華とか乗ってましたね。まだジョウヤが副座長だった頃ですね。座長よりも目立ってました。


紅劇団も乗ってました。紅大介が総座長だった頃ですね。たまたま観た時は紅あきらが主演で、幡随院長兵衛をやってましたね。


浅草木馬館はその後、大勝館で人気があった橘劇団と劇団美山が中心となって盛り上がり、今日に至ります。


小岩がなくなり、東京の大衆演劇は関東の健康ランドが中心となりましたが、その健康ランドがここ数年でばたばたと廃業し、北千住の寿劇場閉館以来のピンチを迎えているというのが現状ですね。


新風公演とチョン烈はその打開策のひとつだったりします。なんとか盛り返して欲しいですね。


そして、孤軍奮闘するのが三吉演芸場ですから。ここが無くなったら、関東に乗る場所がなくなる劇団もありますから。若丸筆頭に。


まあ、若丸は歌舞伎町ができれば、別に三吉がなくてもアレなのかな。


都若丸と三咲暁人の合同公演が実現する日は来るのでしょうか。絶対盛り上がると思うんですけどね。


フィナーレは4000発の花火を一気に打ち上げてました。


この日の打ち上げ総数は約15000発ですから。4分の1くらいはフィナーレという計算になります。


まるで、大衆演劇におけるラストショーですね。



オープニングとラストがド派手なのが花火大会のお約束。


大衆演劇の舞踊ショーの構成と同じです。



8時20分終了。1時間ほどの花火大会でした。



銭湯の寿劇場と言われた、キングオブ銭湯大黒湯は潰れてしまったけども、北千住にはタカラ湯がありますから。


池の鯉が綺麗な銭湯ですね。銭湯よりも池の鯉の方がメインのような銭湯ですけど。


サウナもあるらしいけど、なぜか女湯なんです。男湯は池の鯉が泳いでるだけなんですね。水曜日だけ男女浴室が入れ替わるらしいですけど。


サウナがなくてもいい銭湯ですよ。地元民にこよなく愛されている銭湯なんです。駅から遠いけど。荒川河川敷沿いですから。


昔は本当に賑わったみたいだ。


戦前から存在する文化財級の銭湯。


戦争を乗り越えた銭湯らしい。