この作品の後にも今新刊出ていますが、一旦こちらの話をさせてください!

決してネタがないってことじゃないですよ。ほんとほんと。

 

最近、わたしは日々人間に疲れているような気がします。

例えば友人例えば社会例えばインターネット例えば自分。

通常なら、人付き合いに疲れてしまったのかなあと思うんですけど、案外向き合って考えてみると、わたしはどうやら自分に疲れているようです。そのせいか、LINEの返信は前より遅くなったし、インターネットと向き合う時間は自分の作品を作り上げている時か仕事をしている時か次回のネタ探しの旅の時くらいになりました。

昔みたいにに誰それのブログだの誰それの書き込みだの誰それのログイン時間だの誰それの…みたいなものは全く見なくなりました。

 

疲れたの。

 

いや、当然LINEの返事はしますし、当然ラリーもします。

でも、なんだか全体的に疲れてます。人じゃなくて自分に。

最近1日が10時間もないくらいの短さに感じます。

それくらいやりたいことや書きたいこと、伝えたいことがありすぎる。

ロマンは溢れてませんが、想いは溢れてます。

 

で、そんな時に書き始めたのが『懺悔』でした。

この時のわたしの心境は『悪いと言われがちな人は本当に悪い人なのか』という部分です。ちょうどホストの動画を見ていて、1年前はナンバーワンだったのに今じゃ無職でうんぬんかんぬんという話を見て、それまで「◯◯くんを1人前の男にするの!」とか「ナンバーワンであり続けるために私も頑張ってお金出す!」って言っていた女の子逹はどこに行ったのか、と。

まあ、他のホストクラブ行ってましたよねえ。

当然かもしれない。だって、彼女らは輝いている彼が好きだったから。

無職で輝きもない彼なんて魅力もないし価値もありません。

でも、世の風潮としてはホストが女をたぶらかし、金を巻き上げる。

そんな感じです。でも、どうでしょうか。

彼女逹はきちんと自分で選択しています。

もちろん、落ちぶれた彼をかっさらって結婚まで持ち込む子もいるでしょう。

でも、ふと、思うはずです。

 

この男の何が好きだったんだっけ?

 

こういう人間としての時に残酷とも言える感情を書いてみたかった。

あの時、あんなに情熱的にのめりこんで、手に入れたかった宝石は手元に入ればただの石だった、みたいなね。

他の登場人物もそんな感覚で書きました。

自分の価値や相手の価値、そしてそんなことばかりを考えて生きてきたから、何が大事なのかよくわからなくなる感覚。

 

疲れている時しか書けないと思ったんですよね、そういう感覚は。

めっちゃ元気な時には絶対書けない。

わたしは口下手です。

でも、言う時はちゃんと言います。

でも、めっちゃゆっくりです。

 

わたしは人に傷つけられて生きてきました。

でも、わたしも人を傷つけてきました。

懺悔、という言葉は、許し、とは違う。

もう手遅れになってしまったことをとにかく吐き出して、自分の中ですっきりしてしまいたいのです。

肯定も否定もされないような状況で、自己満足のようなものだ、とわたしは思います。

ただ、話しているうちにきっと、当時よりもっと重苦しい気持ちになるとも思います。

だって、取り返しがつかないから。

話していくうちに当時の情景が思い描けて、今の自分の状況と照らし合わせて、きっと今が一番幸せって思ってる人は懺悔なんてしないんですよ。だから、話していくうちに「ああ…もう本当に取り戻せないんだな」っていう感覚に陥り、さらに深い闇を抱える。

 

これこそが、後悔、だと思う。

そしてそれを一生背負っていけ、と思う。

それは自分自身にも同じことを思っています。

 

わたしはよく他人に甘くて自分に厳しいと言われます。

全然厳しくないです。最低の人間ですよ。

だけど、背中にはびっしりと罪悪感が張り付いている。

わたしは、一生後悔の闇の中で生きていくのです。

そういう人間だからこそ、懺悔を書きたかった。

それだけ。

では。

 

 

 

よければ試し読みだけでも。

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