どうも、わたしです。
ちょっと画像小さいですが、ご了承を。
今回は、漫画です。大好きないくえみ綾さん。奥田民生ファンとして仲間意識を勝手に持たせていただいている、いくえみ綾さんですが最近続々と実写化されていますね。『あなたのことはそれほど』『プリンシバル』『潔く柔く』などなど。
今回紹介するのは『I LOVE HER』です。
恋愛漫画です。ネタバレちょっとしたいので、やめて!って人はオウンド版のブログ見に行ってね☆(黙れ)
はい。じゃあ、書いていきます。
もうね、この話大っっっっっっっっ好きなんですよ。恋愛物が苦手なわたしにとって、こんなにすっと入ってくる恋愛漫画って珍しくて。
きゅんきゅんどきどきとかじゃ表せられない感じです。
あらすじとしては両親の離婚で引っ越すことになった主人公の花ちゃん。その隣人が転校先の担任で…という話です。
偶然に必然性や運命を求めたくなりがちなのは女子の宿命ですけど、この漫画はそういう「あれ?これってわたし達出会う運命だったんじゃない?」みたいな感じではないです。そしてこの先生、モテモテです。いや、そりゃ好きにもなるよ、こんな先生。先生じゃなくてただの男性として出会っても好きになるわ。フン。
っていうか、ここまで感情移入できたのも【いくえみ男子】とも呼ばれる、男性キャラがいつも魅力的ないくえみ綾さんの描く中で最も【奥田民生に似ている】という部分が強かったからかもしれません。先生がね、もうこれユニコーン時代の民生だよね?って聞きたくなるほどそっくり。マジで可愛い。あの頃の民生はどこに行ったの…(いや、今も良いですけどね)。
この、奥田民生感が妙なリアリティを生んでいて、ブスでもなければ背景に花やキラキラが描かれるような超絶イケメンでもなく、周りにいそうだけどいたらきっと好きになりそうだし好きになってもらえそう、という良い塩梅の見た目、そして笑顔の破壊力。
わたしね、笑った口が四角い人好きなんですよ(星野源さんとか香取慎吾さんあたりを想像してください)。この先生もそういう笑顔で、もう親近感!そして可愛い!可愛い!可愛い!となる。
内容的には教師と生徒の恋愛ですが、多くの方が想像している【隠れてキッス】とか【遠くの場所でデート】的ななんかそういうドキドキではないです。なんせ、隣に住んでますからね。ただ、モテモテなので艶香というこれは超絶美少女なんですが、彼女が颯爽と邪魔キャラ(言い方ひどい)として現れます。でも、艶香は先生くらいしか大人を信用できなくて、それを恋愛として好きなのか慕っている好きなのかをよく区別できずにわかりやすい恋愛として好きにベクトルを合わせているだけなような気がわたしはしました。
艶香ね、巻が進むごとに本当に可愛くて良い子なんですよ。花ちゃんとも最終的にはライバルとして認めて、先生のことも諦めます。このくだりも秀逸で爽やかだし泣けるし、一夫多妻制度があればいいのにってちょっと思ったけどやっぱりだめです。
先生、元カノともまだ連絡取り合ったり会ったりしてます。
異性間において、どんな人が一番ヤベエ奴か、というと(男性の話ね)。
誰にでも優しい人
これですね。浮気もダメだし暴力もダメだし金遣いが荒くてもダメなんだけど、これらは「あ、この人ダメだ」ってわかりやすいからまだ気づきやすくて女性としても「なら…」と離れやすいです。しかしです。この誰にでも優しくて、誰にでも同じ態度で、誰にでも良い顔する人。これ、どうしたらいいの?笑
落ち込んでたら親身になってくれて、泣いてたら涙を拭いてくれて、会いたいと言えば会ってくれる。
なのに、それは恋愛感情からくる優しさではない、慈善活動みたいなもの。
だから、本気で相手を頼りにしたり、弱った時の支えとしたい時、突き放されて冷たくされる。
先生、こういう人なんですよ。リアルにもいますよね、こういう男性。
「昨日までの優しさはなんだったの!?わたしのこと好きだと思ってたのに。え?え?」
みたいな。しかもこういう人って「もう諦めよう」って思った時に限って優しくしてくる。
それも悪気なく。もうバカ!
この漫画はそれにやきもきして読者が狼狽する、と思ってください。
でも、花ちゃんや艶香ちゃん、先生の元カノ、それぞれとても良い女で良い人なんです。嫉妬や独占欲は当然あって、それによって悩んでもがいて時々先生に八つ当たりしてケンカしたりするけど、結局許すし女性同士のいざこざもない。これって、かなり人間として出来上がってないと無理なはずなのに、それを自然にやってのける皆さん、そしてそれは先生の人柄もあるのよね、と思ったりして。
憎み切れないんですよ。もう知らん、って言えない。これが魔力です。
ラストは、ちゃーーーんと、しっかり、はっきり、明確に花ちゃん選んで、卒業後のほのぼのデートの最中に、
「区役所行く?(結婚する?)」
と先生が花ちゃんに言って終わります。
最高!!おめでとう!!
もう、これしか言えなくなったね、読んでた時のわたしは。
しっかりはっきり明確に相手から選ばれたっていう自信が持てる女性ってどれだけいるのだろうか。
そういう自信を持たせてあげるのも男性の技量として大事だと思うのです。
そして女性も相手を信じる、というのは言葉では簡単だけど実際は難しいだろうから、信じる信じないとか伝わる伝わらないはちょっと置いといて、相手に気持ちを伝えることだけは諦めないで欲しいな。
好きすぎる漫画の話で長くなってしまいましたが、良い恋愛良い出会いは人生でそう多くありませんので、後悔しないように生きていきたいですね。
では。