どうも、わたしです。

最初の投稿は何を書こうかなと思ってずーっと考えてたんですけど、やはり当時中学生だったわたしの心を鷲掴みにしたこの一冊をまずは紹介したい。というか、きっと知ってる人は多いでしょうが。

 

※若干のネタバレ含みます。

 

 

 

岩井志麻子さんの『ぼっけえきょうてえ』です。

岡山弁で『すごく、怖い』という意味らしいんですが、確かにきょうてえ。

もう、本当に読後しばらくなんだろうぼぅっとしてしまいました。

古い時代の話が設定としてあるのに、どこか現代にも繋がっているような…。

女の汚い部分や嫉妬がもう詳細にしっかりと描かれていて、ああ、こういう女の人いるな、とか、ああ、わかる…っていうことしかなかったです。地獄とか極楽とかよく出てくるのですが、女郎宿が舞台なのでそもそもそこが地獄。そんなところにいるのに極楽に行けるわけがないと思っている大多数の女郎と極楽に行けるかもしれないと信じている一人の女郎。

人は、いつの時代も少数派を潰したいと思いがちです。

極楽へ行きたいと願う女郎はまあ本当にひどいことされます。そして、死んでしまう。

だけど、きっと女郎は極楽へ行けましたよ。

 

だって、本当の友人が彼女のために地獄に行くのだから。

 

 

とまぁ、こんな感じです。完全なネタバレではないですが、微妙にネタバレなので、すみません。

この話は、わたしがそれ以降文章を書いていく上でかなり世界観として参考にさせていただきました。

それからも岩井志麻子さんの小説は全て読みましたが、やはりこの作品が最も好きです。

暗くて、苦しい、でも、これが人。

そう教えてくれる文章をわたしも書きたいです。

 

 

毎日更新しているので、オウンドの方も良ければ見てね。

いつか魚も溺れる(オウンド版)