1976年にリリースされたスティーヴィーワンダー18枚目(!)の
アルバム。
僕は北海道の人口2万人程度の田舎育ちだけれど、音楽好きな友人がいた
事は本当についていたなぁと思うし、感謝している。
スティーヴィーワンダーも確か岡本くんが1982年にリリースされた
「ミュージックエイリアム」をダビングしてくれて知ったはず。
岡本くんはヘヴィメタル・ハードロックからアイドルまで本当に幅広く
「いい音楽」を聴く人で、僕は彼が勧めてくれるものをそのまま吸収して
いった。
そのミュージックエイリアムは変則ベスト盤だけあって、いい曲揃い。
何度も何度も聴き返していた。
社会人になって、北海道から東京に来て、週末は誰も遊ぶ人がいない、
自由に使えるお金もそれなりにある。そうなってからステーヴィー
ワンダーのアルバムを集め出した(はず)。
と言っても出したアルバムの数が半端なく多いので、名盤と言われて
いるものから順番に。だからこのアルバムは初めに買った。
でも二枚組だからなー。多分飽きちゃうんだろうなーと思っていた。
そうしたら、さすが誰もが認める名盤。メリハリが効いて、メロディ
部分も自然に口ずさんじゃう曲ばかり。一曲目から最後まで全てが
いい。つまらない部分が一瞬足りともない。
これを聴いたら誰もがスティーヴィーワンダーの虜になるはず。
よくスティーヴィーワンダーの再来!みたいなフレーズを聴くけど、
正しくオンリーワンだ。
「クラシック」という言葉は数百年経って残っている音楽に対して
使われる、と聞いた事があるけれど、このアルバムはそうなれる、
クラシックと呼ばれるような気がする。そんな凄いアルバム。
96点
歌声含め、音楽は芸術だと思う。