父の三回忌でお坊さんから六波羅蜜を学ぶ!

父が亡くなるまでは、正直、全く自分の家の宗派に興味もなく、知ろうともしませんでしたし、お坊さんと直接お話をするなんて、私の辞書にはありませんでした。

我が家は天台宗だったようです。
やっと覚えました!

我が家がお世話になっているお寺は同じなので、現在のお坊様は、先代の跡を継がれた、

まだ30代の若いお坊様で、父のお葬式の時も、49日の時も、1周忌の時も、いろんなお話を

A3のフリップチャートを見せながら、とてもわかりやすく説明をして下さいます。(説法と言うのでしょうか)

何故、人は亡くなった後も、お経をあげたり、お線香を挙げたりして供養をするのか?その目的についても、お話をして下さいます。
 

本日は3回忌だったので、六波羅蜜というお話をしてくださいました。

人は生きていくには、いろんな苦しみを持っている。これを四苦八苦という。
四苦に追加の四苦を併せて八苦となる。

四苦とは(生まれる苦しみ:どこに、どんな姿で生れてくるかは選べない)、(老いることの苦しみ:どんな人も老いる事は避けられない)、病(病気になる事の苦しみ:望まなくても甘病を得ていまう)、そして、(死ぬ事の苦しみ:だれにでも必ず死は訪れる)の4つです。

加えて四苦とは、愛別離苦アイベツリク(愛する人との別れも必ずやってくる)、怨憎会苦オンゾウエク(恨みや憎しみを抱いている相手とも会わないわけにはいかない)、求不得苦グフトクク(どんなに求めても望み通りになるとは限らない)、五蘊盛苦ゴウンジョウク(心も体も煩悩の原因となり、自分の思い通りにはならない)

人はこのような苦しみの中で生きていかなければいけないので、少しでもその苦しみを受け止めて生きていけるように六波羅蜜(悟りの世界に至るための六つの修行)を心がけて欲しいというものでした。

布施・・・見返りを求めない応分の施し。相手に向ける笑顔だけでも良いと。
持戒・・・高度な常識を持ち、自らを戒める。戒律を守る。
忍辱・・・全ての人の心を我が心とすること。耐え忍ぶ。
精進・・・不断の努力。

禅定・・・客観的に自分を見つめること
智慧・・・以上5つの波羅蜜を実行し、成就させること。

実際にはなかなかできませんが、仏様を敬うこういう時には思い返してみます。