こんにちは、ミホです。
お盆に海で泳いではダメ!?
その理由と背後にある言い伝えとは
毎日、暑い日が続いています。
今年の夏は例年に比べて、特に暑いように感じます。
体調管理に十分に気をつけて生活してくださいね。
お盆休みを利用して、田舎に帰る人や行楽地に出かける人。
海や川に出かける人も多いと思います。
「お盆以降の海水浴はしてはいけない」と言う話、皆さんは知っていますか?
“土用波”“クラゲの大量発生”“リップカレント”と言われる離岸流(りがんりゅう)の危険性などの理由で、お盆以降の海水浴をしない方が良いと言われています。
自然災害の影響
お盆の時期は、7月後半から8月中旬にかけて、土用波が発生しやすくなります。
土用波とは、台風や遠方の海上での気象変化により突然大きな波が発生する現象です。
その為、海岸近くにいる人々が知らず知らずのうちに深い海へ流される危険があります。
特にこの時期は観光で訪れる方も多いため、予測できない自然災害のリスクが高まります。
クラゲの発生
夏の暑さがピークを迎えるお盆の時期には、海に大量のクラゲが発生します。
クラゲに刺されると非常に痛みを伴い、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギー反応を引き起こすこともあります。
特に「カツオノエボシ」や「アンドンクラゲ」など、強い毒を持つクラゲが増えるため、この時期の海水浴は注意が必要です。
離岸流の危険性
お盆の時期は、離岸流という危険な海流が発生しやすい時期でもあります。
離岸流は、海岸から沖へ向かって急激に流れる強い海流で、その速度は毎秒2メートルにも達します。
泳いでいる最中にこの流れに巻き込まれると、あっという間に沖へ流され、溺れてしまうリスクが非常に高いです。
普段は大丈夫だと思っている海でも、この時期は特に警戒が必要です。
お盆に海で泳いではいけない言い伝えもあります。
地獄の釜の蓋が開く
「お盆には地獄の釜の蓋が開く」という言い伝えがあります。
この古くからの言い伝えによれば、お盆の時期には地獄の釜の蓋が開き、地獄から悪霊や未練がある霊たちが地上に解き放たれると言われています。
これが原因で、海で泳ぐことが危険だとされています。
海は未練を持つ霊たちが集まりやすい場所とされており、海に入ると害を受ける恐れがあるというのです。
先祖の霊が戻ってくる
お盆の期間中には、先祖の霊が家に戻ってくるという信仰もあります。このため、この時期に海に入ることは先祖の霊を尊重しない行為とみなされることがあります。
日本の伝統的な風習では、先祖の霊を迎えるために家で供養を行い、霊が安心して過ごせるようにするとされています。
海水浴を避けることで、先祖の霊を敬い、静かな環境で過ごすことが重視されています。
霊に引き込まれるという恐れ
お盆の時期に海で泳ぐと、霊に引き込まれるという迷信も広く信じられています。
この迷信は、特に子どもたちや若い人たちに警戒を促すためによく語られます。
海という自然の中で遊ぶこと自体が危険を伴うため、これに付け加えて霊的な要因が影響すると信じられています。
これらの言い伝えは、古くからの知恵として後世に受け継がれてきたものです。
河童に引っ張られる
河童は日本の民間伝承に登場する妖怪の一種で、水辺に棲むことから、お盆の時期に水辺で事故に遭うことを警告する存在として認識されてきました。
実際、お盆の時期は水温の低下や強い海流、台風の発生など、水辺での事故リスクが高まるため、この言い伝えが生まれたと考えられています。
このような言い伝えは「お盆の時期の水遊びを控えるべきだという警告」ですね。
毎年、夏の時期には海や川での事故が、多く報じられるのは確かです。
十分に気をつけて、良い夏休みを過ごしてくださいね。
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