こんにちは。



Backgammon Festivalに向けてみなさん準備に余念が無いことと思います。大会いいんちょの松宮美智子さんは準備に忙殺されてブログはギブアップだそうです。皆さん暖かい目で見守ってあげてください。



私は先週までSwedenのStockholmでSwedish Openに参加していました。今回はこの大会をレポートしたいと思います。



Championshipは62名、大会の総参加者は100名超となかなか立派な大会でした。参加者の多くはお隣のデンマークやノルウェーからでしたが、日本からも望月・景山・篠・沼沢の4人が参加しました。(最も篠さんは英国人という方が正しいのですが)当然Swedenでは最も大きい大会で4つ星のきちんとしたホテルで開催していました。



Swedenは実はバックギャモン大国でストックホルムに100人は余裕で入れるバックギャモンクラブがあるほどです。しかもこのクラブは自前のようです。毎週月曜日にはチーム戦がこのクラブで開催され、28チームも集まるそうです。(1チーム4人)



さて、大会の前にオークションがあるのですが、これにいきなり仰天しました。(オークションというのは、トーナメント参加者を3人または4人のグループに分けてそのグループを競り落としていく賭けのことです。自分が競り落としたグループの中から優勝者が出るとオークションに集まった金額がもらえます)62人を20グループに分けてオークションしていたのですが、とにかく高値がつくのです。最初のグループからして3000クローネ(1クローネは約12円)もします。最高値が付いたのは景山さんのいるグループで、なんと4000クローネもの値段がつきました。賞金総額は60000クローネ弱になったと思います。どうもスウェーデン人とデンマーク人は競り合うと熱くなってとめどもなくいってしまうようです。同国人同士だったらそこまで高くならないらしいのですが、やはり古くバイキングの時代から争っているだけあります。



大会のシステムも少し変わっています。日本でいうスイス式トーナメントで7ポイントマッチを7試合戦い、上位8名が決勝トーナメントに進めるという方式でした。(ただ、これだけですと負けが込んできたプレイヤーのやる気がなくなりかねないので、全試合消化しない限りラストチャンスには出られないという縛りがあったようです。)私は5勝2敗で、ソルコフが高かったので辛くも7位に滑り込みました。篠さんは6勝1敗で余裕のベスト8入り、景山さんは残念ながら4勝3敗で敗退でした。



ベスト8からは15ポイントマッチのトーナメントだったのですが、ここで私は時間切れ負けを喫してしまいます。スウェーデンのクロックルールはポイント数x5分という古いスタイルで、試合が長引くと切れ負けする可能性が常にあります。気をつけてはいたのですが落ちてしまいました。





上図で相手の振り番です。時間さえあれば勝ったも同然なのですが、ここで残りが34秒しかないんですね。そして相手は1を振り、1pをヒットして完全に終わりました。34秒では戻ってくる時間はありませんでした。ダンスしてくれていたらなんとかなったかもしれませんが。。。





一方、篠さんはベスト8、ベスト4と順調に勝ち切り決勝まで来ていました。そしてその決勝戦はDMPまでもつれます。そして最後の最後、篠さんは奇跡を起こします・・・


白(篠さん)の振り番です。これ、5ロール2ロールですよね?Snowieは0.4%しか勝率が無いと言っていますが。 しかしここから出目が奇跡です。



白:44 4/0 3/0 2/0(2)



赤:51 2/0 1/0



白:11 1/0(4)



赤:61 2/0 2/1



と進んで大逆転してしまいました。これはほとんど作り話のような世界です。これほどの逆転が決勝DMPで起きたのは見たことがありません。会場が一体となって盛り上がりました。篠さん、優勝おめでとうございます!



私はベスト8を負けた後、Re-buy Blitzという変わった方式のトーナメントを戦っていました。これは1pマッチで戦うリエントリーありの「危険極まりない」変則トーナメントでした。対戦組み合わせは毎回くじびきで決められます。勝った人は勝ち残り、負けた人はその時点でドロップアウトするか、倍のエントリーフィーを払って再エントリーするかを決めることになります。最初のエントリーは50クローネ(約600円)と小額なのですが、負けると100クローネ、200クローネとリエントリーの金額があがって行くことになります。そしてこのRe-buyは無制限なので、お金さえあれば無限に再エントリーすることができます。ただし、トーナメント参加者が4人まで減ったら再エントリーは締め切られ、そこからは4人トーナメントで決着となります。



自慢ではないですが私はこの手のセルフコントロールが苦手です。当然再エントリーを止めることができずに1600クローネのリエントリーまでしてしまいました。すでに残りは5人まで減っているのですが誰もやめる気配がありません。とにかくあと一人ギブアップしない限りこの倍々ゲームは続くのです。(勝てばいいのですが)



たしか2を10乗すると1000倍だったはず・・・紙を何10回か折ると月まで届くとかいってたよな・・・などと不吉な妄想が頭をぐるぐる回り始めました。残りの4人は明らかに僕より格下なので期待値を考えると降りるわけにはいきません。しかし、これ本当に全財産失いかねないよ・・・もう勘弁してくれ・・・とカイジのようなことまで考えていたところでついに5人目がギブアップ。やっとこの再エントリー地獄が終わり4人トーナメントになりました。そして4人トーナメントもあっさりと優勝し賞金を獲得しました!しかし賞金の3分の1は自分の払ったエントリー費という苦い勝利でした。主催者に「来年はエントリーのリミット決めた方がいいよ、そうしないといつか死体が出るよ」と忠告しておきました・・・





結局、日本人は篠さんが優勝、景山さんがSuperJP優勝、私がベスト8入賞とRe-buy地獄ブリッツ優勝とかなり好成績で終わることができました。時間がなくてあまり観光できませんでしたが、ストックホルムは綺麗ですごしやすい街でした。また来ることを考えて賞金は換金せずに持っておくことにしました。



今はWSOBの第2戦のためにチェコのプラハにいます。大会は明日から始まり、日曜日に終わります。日本にはFestival最終日の水曜日に到着予定です。会えるのを楽しみにしています。それではGood Luck!