髪を切った。先週末の営業先、千葉の「若葉の湯」に併設されている床屋さんで。
演芸場で知り合った芸人さんに紹介されて行った仕事だ。
湯上りのお客さんがくつろいでいる広間で「音楽漫才」をやっている時、
ステージから床屋さんの看板が見えて、気になってしょうがない。
そういえばもう何年も美容院に行ってない。腰まで届く髪がうっとおしいと思いながらも、髪を切るのに5,000円とか6,000円とかかける気になれなかった。
そこで目に付いたのが「カット1,000円」の文字。や・安い。3回ステージの休憩時間に行くことにした。
肩くらいまで切って貰い、すごく軽くなったし、なによりも洗髪が楽だ。
以前は音楽のライブ活動が中心だった「めおと楽団ジキジキ」(私が主人と二人でやっているバンド)だが、最近はこういった演芸関連の仕事が増えてきた。
2年前に初めて寄席に出てから、私の夢は長寿の演芸番組「笑点」に出ることだった。
そしてこの6月にその夢を果たしてから、私の周りに変化が起こった。
毎日ひっきりなしに電話が鳴って、出演依頼が途絶えない・・・・
という状況になるはずだったが、とんでもない。現実は厳しいのである。
今まで一件も話を持ってこなかった業者が擦り寄ってきたりはしたけれど、仕事が劇的に増えたりはしない。
ギャランティの提示が少し強気になったくらいだ。忙しくなるのではなく、仕事1本の単価が上がるのは理想的ではないか。
また「笑点」出演に間に合わせる為に、急いでCDを作った。本格的なレコーディングは初めてだったが、こんなに楽しいものだとは思わなかった。曲の構成を真剣に考えたり、客観的に自分の歌を聴くのは、とても貴重な経験だった。それがナマのステージにも活かされる。
調子に乗って今は2枚目のシングルCDの録音に入っている。
「笑点」出演以降、一番変わったのは私の意識ではないだろうか。
それまで本業である「めおと楽団ジキジキ」が「バックギャモン」の上に来ることはなかった。
年に2回の大きなトーナメント(「王位戦」と「バックギャモンフェスティバル」)を中心に私の生活は回っていた。その他にも毎月のチャレンジカップ・店舗でのバックギャモンパーティや各種普及活動がある。
昨年のバックギャモンフェスティバルは、私が中心となって実務的な作業を進めていた。
でも私の悪いクセで、人に任せるのが苦手。つい一人で仕事を抱え込んでしまう。
そんなにきちんと仕事ができないくせに、自分の能力以上の作業をこなそうとする。
さて今年は高橋こでぶさんを中心として、テキパキと作業は進み、新しく頼もしいスタッフも増えた。
私がやらなきゃ大会は回らないという思い込みは、私の勘違いであることが判明した。
少し淋しくもあるが、これで本業に専念できる。
今年は自分の担当部署に集中して、それをしっかりこなす。
レコーディングで自分の歌を客観的に聴く、という経験をしたが、同様に一歩引いた形で大会スタッフになる。
その立場から見えることもきっとあるはずだ。
今年は昨年に比べ、いろんな作業が早めに進んでいる。きっとすばらしい大会になるに違いない。
私はそう確信している。