こんにちは、こだわり施主makoです。

テーマは、『外壁の通気胴縁』

「丈夫で長持ちする家を建てたいなら、

胴縁の取り付け方を確認しましょう」

というお話です。

めちゃめちゃ地味な小ネタですが、

家の耐久性は、胴縁の取り付け方次第で、

大きく変わるので、簡単に分かりやすく、

まとめてみました。

本日もゆるりとお付き合いください。

 

 

  家は『通気』が命!

 

私の家づくりは、『見えないところ』に

強くこだわっています。

その一つが、『外壁の通気胴縁

丈夫で長持ちする家を建てるには、胴縁

の取り付け方が、めちゃめちゃ重要!

家の耐久性を大きく変えると言っても、

過言ではありません。

 

 

胴縁とは、外壁材を貼るための下地材。

上記画像のとおり、私の家では、通気を

最優先に考え、胴縁を「縦」方向に施工

しています(以下、縦胴縁といいます)

 

縦胴縁により、透湿防水シートと外壁材

の間に隙間ができますが、空気より軽い

湿気が、上昇気流でこの隙間を通過する

ことで、家の寿命を縮める¨湿気¨と夏の

¨熱気¨を逃がすのです。

 

これは、外壁通気工法と呼ばれ、外壁材

の裏面に『空気の通り道』を作ることで、

骨組みが乾燥しやすくなる。

②室内で発生した湿気が壁内に入っても、

排出できる(壁内結露防止)。

遮熱効果が得られる(夏の暑さを軽減)

つまり、湿気や熱気を放出・乾燥させ、

結露の防止とともに冷暖房効率も上昇。

住宅の耐久性と快適性の向上にも効果を

発揮してくれるのです。

 

家の耐久性を高めるためには、

①断熱気密欠損をなくす

②綿密な換気計画

③外壁通気工法

この三本柱が欠かせません。

UA値だの、C値だの、第一種換気だの、

①②にこだわる方は多くいらっしゃる

のですが、数値化できない③は、意外

に見落としがち。

それゆえ、『胴縁の取り付け方』が、

とても重要であり、この施工の良し悪

しが、家の寿命を左右すると言っても

過言ではないのです。

 

 

  施主が確認すべき¨通気胴縁¨

 

施主自ら建築現場に足を運び、通気胴縁

の施工の良し悪しをチェックする!

これは、決して難しくありません。

ポイントは、空気が流れる通気層を目視

するだけ。例えば、通気を確保するため

の隙間があるか?目詰まりしている箇所

はないだろうか?など、1つ1つ丁寧に確

認するだけですから、やらない手はない

と思います。

 

 

私が入念にチェックする箇所の一つが、

『窓まわり』(↑↓)

胴縁を窓枠にピッタリくっつけず、

空気が横へ移動できるように、

間隔をあけることが重要です。

 

 

通気胴縁を窓枠にぴったり設置すると、

下から入ってきた空気が出口を失い、

そこに停滞してしまいます。

その結果、外壁の劣化や変色、カビの

発生など、家の寿命を縮めるのです。

 

 

また、1階の窓と2階の窓の間も、

通気しづらい箇所の一つですから、

要注意!

私の強い要望により、空気が横へ

移動できるように、縦胴縁に隙間

をあけていただきました(↑↓)

 

 

上記画像は、1階の窓から見上げた

縦胴縁。空気が横移動できる隙間

あると、通気もバッチリ!

とても安心ですね。

 

 

  最後に

 

以上、『見えないところ』にこだわる

家づくり⑦¨外壁の通気胴縁¨について、

あれこれ、お話ししました。

 

丈夫で長持ちする家が欲しいなら、

湿気熱気を外に逃がす通気層を十分に

確保することが何よりも大事ですね。

人に例えると、通気層は『血管』

目詰まりを起こすと、人も家も病気に

なってしまいますから、できれば、施主

自ら確認した方がよろしいかと思います。

 

最後に一つだけ補足。

胴縁の取り付け方をチェックする際、

透湿防水シートも確認しましょう。

張り具合がイマイチな箇所や小さな穴が

空いている箇所は、防水テープで補修。

このひと手間をやるとやらないでは、

大違い!外壁材を貼ると、補修する機会

はほとんどないからこそ、見えないとこ

ろにこだわるべきなのです。

 

本日はここまで。

ありがとうございました。