熊の胆嚢 | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちは。

こだま堂の長峯です。

 

こんな記事を見つけました。


クマ農場が続々閉鎖、人々はもはや伝統薬に「無関心」、ベトナムベトナムでクマの胆汁を採取するためのクマ農場の閉鎖が相次いでいる。最新の研究によると、伝統医療で使われ続けてきた熊胆の人気の急降下が明らかになった。リンクnatgeo.nikkeibp.co.jp

 

クマ熊の胆嚢・・・ベトナムでも使っていたんですねポーン

 

生薬名は熊胆(ゆうたん)といいます。

 

病院の処方薬でも頻用される肝臓の薬、ウルソ(ウルソデオキシコール酸)の素となった生薬です。

 

牛の胆石の生薬、牛黄より少~し安いかなはてなマークっていうくらいで、結構な高級品。

 

以前、胃腸の不調に対し、どうしても熊胆でないと効果が無いという方がいらっしゃって、取り寄せたことがあります。

 

他の漢方薬(牛黄や動物胆配合のもの含む)も試してもらったんですが、あまり効かなくて、熊胆配合の漢方薬にしたとたん、良くなったんですよね・・・。そんなに効果が違うなんて、不思議でしたポーン

(ちなみにウルソでも効かなかったそうです。合成しちゃうとやっぱり別物なんでしょうね)

 

記事によると、熊農場で飼われている熊から注射器!?で胆汁を取り出し・・・とあるので、生きたまま頻繁に胆汁を抜かれるなんて、恐ろしいですよね・・・ゲッソリ

 

日本では、駆除された熊から胆嚢を取っていて、猟師の収入源にもなっているそうです。

 

牛黄は食肉用の牛からたまたま出てきた胆石になりますが、熊は基本的には食べないし、漢方薬のために、ただ殺すだけとか、胆汁を取るだけ・・・ということでは、動物愛護の観点で考えると悩ましいです。

 

日本の場合は増えすぎて駆除対象というのもあるけれど、個人的には、熊鍋だってあるんだから、ジビエとして食べるなら賛成ビックリマーク

 

・・・と言っても、熊って犬と似てるから、なんかあまり食欲がそそられないよね・・・汗クマわんわん

 

古の知恵も残したいとは思いますが、動物が苦しまないように、漢方を利用できたらいいですねえーん