こんにちは。
こだま堂の長峯です。
最近使い始めた生薬、地膚子・・・じふしと言います。
これを使い始めたら、劇的に皮膚病が良くなった方が2例(他の方剤と合わせてですけど)
名前からして皮膚病に使いそうですよね。利水滲湿薬という分類になりまして、名前の通り湿気や水をとる働きです。
ジクジク皮膚病に良いです。
初めに使うきっかけが、貨幣状湿疹の方だったのですが、食事が偏っていて、でもオイスターは飲みたくない(なんでぇ~)だったので、どうしようかな・・・と思って、地膚子を使ってみようと思いました。
何でかというと、薬効のこともあるけど、地膚子はとんぶり・・・アカザ科ホウキギの種なんですね。アカザ科の種と言えば、キヌアがあります。(とんぶり、知ってるかな納豆に入れると美味しいヤツです)
キヌアは栄養が豊富な雑穀で、一時期流行りましたよね。
同じ科の植物だから栄養もあるだろうし、皮膚の湿もとるから、地膚子を足してみようと思ったわけです。
漢方を始める前を症状10とすると、地膚子ナシの漢方(途中いろいろ変えてるけど)6~7、地膚子を足してから一気に2~3くらいまで良くなりました。
それで病気は違いますが、アトピーで、似たようなジクジク+乾燥の方に今までの漢方+地膚子を足したら、1ヶ月で劇的に改善していてびっくりしました。(10→5くらい)
今までは、「ん~漢方が効いてるかどうかはっきりよく分からない・・・」という感じで、以前一度やめてしまったのですが、でもどうしても治したいと再度相談に来てくれて、一生懸命頑張ってくれていたので、私もどうにか良くなって貰いたいと思っていましたから、本当に良かった~
その方は正常な皮膚の方が少ないくらい重度のアトピーだったので、良くなると本当に劇的って感じで、感動的に嬉しかったです。
それにしても、ホントにね、漢方ってよくわかんないというか、奥が深いというか・・・ちょっとしたキッカケで改善することがあるんですよね。
1回目の処方ですぐに良くなってくれれば一番イイんだけど、まだまだ知識不足・経験不足・脳みそ不足(これは増えない・・・)で、そうもいかないことが多いです。
でも、それでもマズイ漢方を続けてくれて、いろいろ体調や生活の変化を教えてくれた結果、やっと合致する処方に巡り会えたとき、やっぱり自分が治してあげてるんじゃなくて、患者さんは自分の力で治っていくんだなぁ・・・と感じます。
至らない点も多くて本当に申し訳ないけど、日々患者さんのおかげで経験を積ませて貰っているんですよね。本当に感謝です。
また次の患者さんに生かしていきたいです。
ちなみに・・・とんぶりをいっぱい食べたら効くかどうか・・・は、分かりません(地膚子は乾燥していて、大量に使うから)
でも、なかなか美味しいので・・・どうぞ召し上がってね(スーパーの野菜売り場の冷蔵庫の棚にありますよ~。畑のキャビアとかそんな名前で売ってます)